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コロナが試す「人間性のテスト」で問われること 「過去」に学び、「水平思考」で攻めていく

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  • 清水 久三子 アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント
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例えば、「外出自粛だ。料理教室に人が来られない。これは困った」を「外出自粛だ。料理教室に人が来られない。それはちょうどいい!」と考えてみると「みんな家にいるんだから自宅からオンラインで教室に参加してもらったらどうだろう?」というアイデアが出てきます。

通常の料理教室では作った料理を持ち帰ることはできませんし、いざ自宅で1人で作ろうとすると「あれ、どうやるんだっけ?」とわからないことがあります。それを夕飯時刻に合わせて自宅のキッチンで先生にオンラインで教えてもらいながら作れば、レッスン終了後にはそのまま家族の夕食の出来上がりです。自粛生活のストレスにあげられる食事作りも解決され、まさにちょうどいい結果につながるでしょう。外出自粛という状況をチャンスと捉えればほかにもいろいろなことが考えられると思います。

変えるべきことを変えれば未来は生きやすくなる

また、新しいことを生み出すだけでなく、あえてこの状況において、今まで困っていたことを解消するのも「それはちょうどいい!」と考えることから始まります。企業においては無駄な会議や承認プロセスを見直すなど、今まで進まなかった働き方改革を進めるチャンスです。家庭では家族全員が家にいることが多い今、家事の役割分担を決めたり、思い切った片付けをするなどをして、より快適な家庭環境にするよいチャンスでしょう。

コロナ禍の状況だからこそ変えるべきことをしっかりと変えておけば未来はさらに生きやすくなるはずです。

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さらに「それはちょうどいい!」エクササイズのポイントをいうと、「さすが社長! ついでにこういうのはどうでしょう?」とアイデアに乗っかり、もっとよくしていくという姿勢です。

ここで「いやそれはやりすぎでしょう」「それは無理でしょう」「これまでのやり方を変えるのはちょっと……」と否定をしてしまうと、災いをやり過ごすだけの受け身の姿勢になってしまいます。コロナ禍で上昇気流に乗るのか下降気流に落ちるのかはこの考え方の違いが大きいと言えます。

社会、企業、教育期間、コミュニティー、個人がそれぞれのレベルで「それはちょうどいい!」と考え、つながることがコロナ時代の攻め方だと考えます。ちょうどいいことを自ら探し、ちょうどいいことを思いついた人を称賛して自分も巻き込まれて大きなよい渦を作り出していけば、コロナ後の世界はもしかするとコロナ前より輝くかもしれません。

私たちが受けている人間性のテストに合格するために、過去に学ぶ守りの思考と未来を作り出す攻めの思考で、今何をすべきかを考える一助になればうれしいです。

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