売上高は174.4億ドルで、前年同期から17.0%増加した。地域別の内訳では、アメリカとカナダ(同17.2%増)、ヨーロッパ(同16.6%増)、アジア大洋州(同21.4%増)、その他地域(同15.8%増)と、いずれも15%を超える順調な増加が見られた。
支出面では、研究開発費が同40.4%増加したほか、宣伝費などマーケティング費用も同38.0%増と大幅に増えた。ただ、2019年1~3月期に計上したアメリカ公正取引委員会との和解金30億ドルがなくなったため、純利益は49億200万ドルと前年同期比で倍増となった。
2020年1~3月期のMAU(月間アクティブユーザー数)は、最も多いアジア大洋州が前年同期比11.4%、その他地域が同10.8%増と2ケタ増だったのに対し、アメリカ・カナダが同4.1%増、ヨーロッパも同5.7%増にとどまっている。
アップルとMSを下支えしたもの
売上高は583億1300万ドルで、前年同期に比べて0.5%増加した。
製品・サービス別の売上高を見ると、主力のスマートフォン「iPhone」が同6.7%減だったほか、タブレット「iPad」が同10.3%減少、パソコン「Mac」も同2.9%減少した。
これに対し、ウェアラブル機器の「Apple Watch」や「Apple TV」、人工知能「Siri」と連携したワイヤレスヘッドフォン「AirPods」などが含まれるウェアラブル・ホーム・アクセサリー部門は同22.5%と大幅に増えた。
また、デジタルコンテンツのダウンロードプラットフォームである「App Store」、「Apple Music」などのオンデマンドやストリーミングサービス、サポートやライセンシングといったサービス部門は、同16.6%増加した。製品売り上げの減少をサービス収入の増加で補い、全社での売上高はプラスに持ち込んだ格好だ。
研究開発費や宣伝費などのマーケティング関連費用が増加した結果、純利益は112億4900万ドルと同2.7%減少した。ただ、自社株買い・消却によって発行済み株数が減ったため、1株当たりの利益は2.55ドルと、同3.7%増加した。
売上高は350億2100万ドルで、前年同期比14.5%増加した。プロダクト関連の売り上げが同2.7%増と小幅な伸びにとどまった一方、サービス関連の売り上げが同26.6%と大幅に増えた。
売り上げ拡大に伴い、サービス関連のコストが増加したほか、研究開発費や宣伝費も増えたが、増収のインパクトのほうが大きく、純利益は107億5200万ドルと同22.1%増加した。
セグメント別では、クラウドサービス「Azure」のほか、「SQL Server」「Visual Studio」などサーバー関連製品・サービスが含まれるインテリジェント・クラウドセグメントが売上高で同27.3%増、セグメント利益も同42.1%増加し、牽引役となった。
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