「GAFA+M」コロナ不況で分かれた意外な明暗

週刊・米国企業決算ダイジェスト(4/27~5/3)

コロナ不況が本格化し始める中、GAFAの業績は揺るぎはしないのか(写真:Chesnot/Getty Images)

米国企業の2020年1~3月期決算発表は、4月第5週(4/27~5/3)にピークを迎えた。

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新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、渡航・移動・外出が制限され、工場の操業や小売店の営業もストップするなど、経済活動への影響が出始めた中での決算の公表となる。

これまでに公表した企業の状況を見ると、大きくマイナスの影響を受けた企業、それほど影響を受けていない企業、さらには経済封鎖下にあって新たな需要が生まれた企業など、さまざまだ。

足元の状況はどの程度なのか、また企業は今後についてどのような見通しを持っているのか。主要企業、あるいは注目すべき実績が見られた企業を中心に、1週間分をまとめてダイジェストで報告していく。

アマゾン2ケタ減益の衝撃

アルファベット(GOOGL)

売上高は411億5900万ドルで、前年同期に比べて13.3%増加した。モバイルによる検索数や広告クライアントが増えたことなどを背景に、売上高の過半を占める広告料収入が同10.4%増加したことが主因だ。クラウド関連製品・サービスの売り上げが同52.2%増と拡大したことも後押しした。

コストや研究開発費は増えたが、2019年1~3月期に計上した欧州連合(EU)に対する賠償金支払いがなくなったことから、純利益は68億3600万ドルと、同2.7%増加した。

同社は、傘下にWaymoという自動運転車の開発部門を持ち、大手自動車メーカーなどと組んで、自動運転システムの開発に取り組んでいる。また、2019年11月にはウェアラブル機器を手がけるFitbitを買収すると発表。アップルが圧倒的なシェアを持つスマートウォッチの分野に攻勢をかける。

アマゾン・ドットコム(AMZN)

売上高は754億5200万ドルで、前年同期比26.4%増加した。内訳は、製品販売による収入が418億4100万ドルで同22.1%増、サービスによる収入が336億1100万ドルで同32.2%増だった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響から、多くの国でロックダウンの措置が取られた結果、需要が大幅に拡大した。

これに伴い、倉庫や配送部門を中心に人員を増やすとともに、時間給従業員の賃金を引き上げた。また、研究開発費やマーケティング関連の費用も増加した。その結果、コストが大幅上昇。純利益は25億3500万ドルで、同28.8%の減少となった。

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