「今日の方、お茶代が割り勘でした」
「お見合いを終えて、『お支払いは?』とお聞きしたら、『1000円でいいですよ』と言われました。コーヒーが1430円だったので、430円だけ出していただきました」
お見合いを終えた女性たちから、こんな報告が入ってくる。“お茶もごちそうできない男は、ケチでセコイ”の烙印が押されるのだ。ただお見合いは、ホテルのラウンジで行うことが多いので、コーヒーが1500円前後と、男性の負担も大きい。
正治ではないのだが、私の男性会員が以前こんな経験をした。
都内の1流ホテルのラウンジでお見合いしたときのこと。入り口付近で待ち合わせをし、ウェイターに席まで案内をされ、着席をした。運ばれてきたメニューを女性がジーッと見ている。彼は自分の飲み物を決めたので、彼女に聞いた。
「決まりましたか?」
すると彼女は言った。
「飲み物は決まったけれど、食べ物がまだ決まっていません」
その女性とのお見合いを終えたとき、彼が私に連絡を入れてきて言った。
「今日の女性には、交際希望を出しません」
そして、この一連の話を私にした。
「セコイかもしれないけれど、僕が、『何か食べませんか?』と誘ったのならいいんですよ。お見合いでは、支払いは男がするというのはわかっていること。お見合いを終えて、『私、食事をしてしまったので、割り勘にしてください』とか、一言あれば、『いえいえ、ごちそうしますよ』となるけれど、お財布を開こうともしなかった。今回の女性は、相手に対しての配慮が足りない気がしました」
彼の気持ちもわかる。お見合いしたホテルのラウンジは、いちばん安いミックスサンドが、2250円するのだ。お茶代と合わせ、消費税を入れて、その日は6000円を超える支払いをしたそうだ。
実際に会ってガッカリすることもある
また、サイトに載せるプロフィールに関して言えば、年齢、出身地、現在住んでいる都道府県、仕事内容、年収(男性のみ)などの情報は、正確なものを入れないといけないが、自己PRや相談室からの推薦文に関しては、お見合い写真同様、かなり盛って記されている場合が多い。
かつて正治がこんなことを言っていたことがある。
「今日の女性は、“笑顔がチャーミングで男性を癒やすタイプ”と、相談室の推薦文にありましたけど、会ってみたら、すご〜く暗い雰囲気で、こちらが何か質問しても、一言答えが返ってくるだけ。まったく会話が弾まなかったので、男性を癒やすどころか、変な汗をかきましたよ。これで1時間話すのは厳しいと思って、40分くらいでお見合いを切り上げてしまいました」
どんな雰囲気を持っている人か、会話の波長が合うかどうかは、オンラインで話せばだいたいがわかる。プロフィールを熟読して会話の展開を考え、お見合い場所に出向いたものの、想像していた人とはまったく違う人が来たとなると、そのときの脱力感は大きい。しかし、こうしたプロフィールとのズレも、交通費もお茶代もかからないオンラインお見合いなら、腹も立たないだろう。
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