平均勤続年長く新卒でないと入りにくい125社

「新卒採用比率8割&平均勤続15年」以上が対象

ランキングを見ていこう。1位は占有率100%で2社が並んだ。新卒採用数が67人の秋田銀行は秋田県で圧倒的シェアを誇っている。平均勤続年数は16.5年、女性管理職比率も11.9%と高い。短時間勤務制度など子育てをしながら勤務できる各種支援制度が充実している。

同じく1位の日本郵船(57人)は平均勤続年数17.7年。定着率も高く2016年4月に新卒で入社した72人は3年後の2019年3月に71人在籍している。3年後定着率は98.6%という高い数値だ。

3位は七十七銀行で99.3%。新卒135人に対して、中途は1人だ。4位は関西電力の98.7%。新卒314人に対して中途4人。勤続年数も22.4年と働きやすい職場のようだ。以下、5位日本通運98.6%(426人)、6位ユニチカ98.5%(132人)、7位中部電力98.0%(398人)、8位りそなホールディングス97.8%(874人)と続く。

新卒採用の比率は下がってきている

新卒採用数がもっとも多かったのは14位トヨタ自動車(96.0%)の1588人。続いて、77位日本製鉄(86.1%)の1194人だった。平均勤続年数は、19位めぶきフィナンシャルグループ(94.9%)の23.0年、90位髙島屋(84.8%)の23.5年、119位富士通フロンテック(81.1%)の24.4年などが長かった。

全体の集計では、新卒・中途採用数をいずれも回答した916社の全体の新卒採用占有率は62.5%になっている(『CSR企業白書』2020年版掲載)。業種別では銀行業85.3%(対象30社)、電気・ガス業89.1%(同13社)などの新卒採用比率が高い。

今回のランキングの基になっている『CSR企業総覧』には日本を代表する大手企業を多く掲載している。そうした会社の採用は依然、新卒が中心だ。ただ、変化の兆しも出てきた。全体の新卒採用占有率の過去の推移を見ると、『CSR企業白書』2019年版は64.8%(同888社)、『CSR企業白書』2018年版は66.8%(同852社)と徐々に新卒採用の比率は下がっている。中途に比重を置く会社が少しずつ増えつつある。

とはいえ、優秀な学生を新卒として採用し、じっくり育てて長期雇用していく会社はいまだに主流だ。もし、入りたい会社が新卒採用中心であれば、今は非常に不安定な環境だが、全力で就職活動をしておくべきだろう。

こうした全体のデータを知ったうえで、会社の詳細を調べていくとより深い理解ができるはずだ。もし、今回の情報で物足りなければ、『CSR企業白書』2020年版を活用して、さらに細かく調べることもお勧めしたい。

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