日本経済が「コロナ危機」にこれほど弱い根因 スペイン、イタリアと共通する「脆弱性」とは

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各国とも多少の違いはありますが、小規模事業者が多いという共通点があります。それが原因で生産性は低迷し、女性の活躍は進まず、貧困率が上昇し、GINI指数で見た格差が拡大し、財政も悪化、さらには少子化も進行するという諸問題を抱えています(参考:コロナで露呈した「日本経済の脆弱性」の根因)。

中小企業が非常に多く生産性が低い国の中で、唯一財政が強いのは韓国ですが、いくつかのショックを受けて、次第に財政が悪化しています。

SINKING国はコロナショックに対抗する余力が少ない

私は、日本の人的資源が世界的に非常に高く評価されているにもかかわらず、なぜ生産性が極めて低いのかという謎の答えを、30年間ずっと探し続けてきました。

数字で見ると、2018年の国際競争力ランキングの評価では、日本は世界第5位です(世界経済フォーラムの調査、以下同)。しかし、生産性は世界第28位です。

スペインとイタリアの生産性は第30位と第33位です。一方、国際競争力では第26位と第31位です。ギリシャの生産性は世界第50位で、国際競争力は第57位です。生産性と国際競争力は、おおよそ一致しています。

世界経済フォーラムの発表によると、国際競争力ランキングとその国の所得の中央値との間には、相関係数0.82という極めて強い相関関係があると分析しています。

一方、日本、イギリス、韓国、ニュージーランドは、国際競争力ランキングと生産性の順位が大きく食い違ってしまっています。

イギリスは国際競争力ランキングでは第8位ですが、生産性は第26位で、日本と同様に2つのランキングが大きく食い違っています。

日本もイギリスも、国際競争力ランキングはスペインやイタリアより圧倒的に高いのに、生産性が同程度に低くなっています。ということは、生産性を低下させる何か決定的な類似点が存在していることが示唆されます。

次ページショックが長期になるほど、「財政の弱さ」が効いてくる
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