サービス業は「日本の低生産性」の主犯ではない 「サービスはタダ」と低生産性には関係がない

サービス業の生産性が低い原因は「国民性」という誤解
本連載でも、また、他のところでも何度も繰り返し紹介していますが、日本の生産性は世界第28位で、先進国の中では最低レベルです。非常に、非常に低い順位です。これは誰が何を言っても否定することのできない、厳然たる事実です。
なぜ、日本の生産性はここまで低いのでしょうか。
業種別に精査してみると、製造業の生産性は比較的高水準なのですが、サービス業の生産性の低さが壊滅的なのがわかります。ほとんど目を覆いたくなるレベルです。
では、このように製造業とサービス業で生産性に大きな違いが生じていることは、一般的にはどう解釈されているのでしょうか。
まず製造業についてですが、「日本人は技術レベルが高いうえ、手先が器用、かつ勤勉だから高い生産性を生み出せている」という意見をよく耳にします。
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