「コロナ再陽性」韓国の研究で見えてきたこと 再感染より再活性化の可能性高いが厄介な事象

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しかし、再感染ではなく再発であることが判明したとしても、それはそれで、ウイルス感染拡大を抑止する上では、新たな難問の合図になるかもしれない。

ワクチン開発の専門家で中央大学の教授でもあるSeol Dai-wu氏は「韓国の保健当局はまだ、ウイルスの再活性化した患者たちが、第3者にウイルスをばらまく事例を確認していないが、それが証明されれば由々しい問題になる」と述べた。

検査の限界

韓国では、48時間で2度のウイルス検査が陰性になれば、患者のウイルスは消えたとみなされる。

韓国で用いられるRT-PCR検査は総じて精度が高いと考えられているが、専門家によると、少数の検査例では誤った、あるいは矛盾した判定が出る可能性がある。

Kim氏は「RT-PCR検査は95%の精度を誇るが、それは2-5%の確率で、誤って陰性と判定されたり陽性と判定されたりするかもしれないということだ」と指摘。体内に残っているウイルスが少な過ぎて、検査で検出できないこともあり得るとした。

KCDCのKwon Jun-wook副局長は14日の会見で、ウイルス検査は非常に繊細な作業となるため、少量で、恐らく無害かもしれない水準のウイルスを検出してしまう可能性があると指摘。そのため、回復したはずの患者が、再び陽性判定されるのではないかとの見方を示した。

嘉泉大学のEom Joon-sik教授によると、必要な検体が適切に採取されていない場合も、検査結果は損なわれ得るという。

(Sangmi Cha)

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