「できれば再放送を避けたい」とテレビ業界で言われている、その他の理由は主に下記の10個。
テレビ局員たちには越えるべきハードルが多く、「作り手としてどうあるべきか」「スポンサーにダメージを与えられない」「外部スタッフの不安を軽減させたい」などのさまざまな思いを抱えた複雑な状況。その中には「視聴者の期待に応えたい」という思いも含まれていますが、局全体が初めてのことで混乱しているため、スピーディーな決定が難しい状況のようなのです。
最も再放送のハードルが低いのはNHK
4月8日夜、「プロフェッショナル仕事の流儀」(NHK)がツイッターで再放送のリクエストを募ったところ、たった1日あまりで約1万件ものコメントが寄せられました。最も多かったのはSMAPを熱望する声だったようですが、これは見たい番組に対する熱量の高さとともに、「在宅率が高い今こそリクエストを募るべき」という視聴者感情の表れではないでしょうか。
NHKは通常時から深夜帯だけでなくプライム帯でも、さまざまなジャンルの番組を再放送しているうえに、スポンサーや芸能事務所などの制約も少なく、「感染予防のために、外部から出演者を招く収録や生放送を見送る」という方針を発表した今、再放送の動きが最も活発なテレビ局となりそうです。
一方、再放送をめぐる民放の動きを見ていくと、バラエティは再編集による「特別編」で対応している番組がほとんど。次にドラマは新作の撮影が止まってしまったことで、「第1話を放送せずに延期して、再放送で穴埋めしよう」という編成方針が見えはじめています。
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