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地方が自立しないと、日本はポンコツになる 国にNO!を突き付けた岡山県総社市長の戦い(下)

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ヒーローを待つんじゃなくて、人のリーダーシップを促す最先端のマネジメント

片岡:こんなふうに、貧しければ救われるみたいなことをやってたら、日本は伸びない。今までこの国は、市民に責任を転嫁するのは禁じ手だったんですよ。「僕らも頑張るけど、あんたらも頑張れ」というのはないんです。与えるばっかりで。

坂之上:今の、「僕も頑張るから、みんなも頑張りましょう」っていう一言がすごく大きいかなと思います。

片岡:非常に言いにくいのですが、生活に密着していればしている領域ほど、行政がやってあたりまえみたいな感覚になりがちです。僕は、そこの領域にメスを入れていきたい。自治体と市民が共存共栄するシステムを入れていかないと、この国はダメになります。

坂之上:今まではみんなヒーローが現れるのを待っていて、誰もが、ヒーローが出てきてくれさえすれば、目の前の問題は全部解決してくれるっていうことを妄想していました。だから民主党もでてきたし、橋下さんの支持率も上がったり下がったりしてるんだと思うのです。

片岡:裁量をそれぞれの行政区に渡す、と言っても、そこで、ちゃんとできる区とできない区がある。もちろん最初から全部がうまく動いていないですよ。でもそれも想定内です。最初から全部完璧であるはずがない。学びです。みんなが経験しながら、どうすればできるようになるのか我慢しながら学んでいくのです。

坂之上:今までの考えだと、何をやってもお上が悪い、お上が全部してくれ、考えてくれってなる。その考えを転換して、「僕らも頑張るけど、あんたらも頑張れ、個々が受け身でいたらダメだ」、とみんなを促していくリーダーシップこそ、米国のトップビジネススクールでも最先端のリーダーシップだ、と言われるようになりましたよね。

片岡市長、これからも、どんどん面白いことを仕掛けていってください。今日はほんとうにありがとうございました。

(構成:石川香苗子、撮影: 梅谷秀司)

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