「ロジカル」という評価もある。ロジカルとは論理的という意味だが、面接官が学生の評価に使うときは「整合性がある(話に矛盾がない)」「ハキハキと話し方が気持ちいい」「簡潔で無駄がない(退屈でなく引き込まれる話し方)」というニュアンスと考えていいだろう。
こういう面接官の期待に素のままで応えられる学生は少ないと思う。キャリアセンターでロジカルトークを練習したり、友だちに聞いてもらったりして、トークを磨いていけば、ある程度のレベルになることができるはずだ。
話に数字を入れるとロジカルに響く。「10年後に日本人口は」などの数字は面接官も理解しやすい。理解できると学生に共感しやすい。
「働くことに目的意識を持っている、ロジカルに話せる」(1001人以上、情報・通信)
「元気があってハキハキと受け答えができる。簡潔に説明できる」(301~1000人、メーカー)
「端的・論理的に説明でき、応答が適切」(1001人以上、不動産)
理系採用では専門性の深さが問われる。特にメーカーの面接では、技術系面接官が学生に質問してレベルを測る。
文系採用では専門性が問われることはほとんどないが、大学時代にまともに勉強したかどうかは評価される。卒論に関して質問する面接官もいるだろう。しどろもどろにならないように準備しておくことを勧める。
「学生時代の研究にまじめに取り組んでおり、研究内容自体が自身のものになっている学生」(301~1000人、メーカー)
「大学での研究内容を深く理解している(何を聞かれても答えられる)学生」(300人以下、マスコミ・コンサル)
十分な企業研究と強い志望動機
自社の悪口を学生に話す、おかしな面接官が時たまいる。10社以上で面接するとそういう面接を経験するかもしれないが、ほとんどの面接官は自社を愛している。学生が自社を熱心に志望する姿を見るとうれしいはずだ。そういう学生は入社後のミスマッチ(早期退職など)も少ない。
つまり、面接を通る最重要のポイントは、十分な企業研究と強い志望動機。その2つが欠けていれば面接で落とされる。空っぽの志望と判断されるからだ。
面接官が学生の言葉を判断する基準は、「自分の言葉」。Web上に転がっている志望動機トークはたくさんの学生が使うので、面接官は聞き飽きている。
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