直感型の天才が打算と地味な努力にこだわる訳 起業家4人が本音で語る「日本のサードドア」

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町野:僕らの会社のコンセプトは「STAY FEARLESS」。怖がらない、恐怖がない、という意味です。なにをやるにも恐れを持たずにトライしようと。社内では「無知の勇気」についてよく話します。知っていることで恐怖心は増えるもので、逆に言えば、知らないからこそ恐怖を持たずにいられるという強みがあると。

弊社は社員20人ですが、家具業界出身者は2人。これは意図的なものです。業界を知らないからこその視点、新しいことを生み出す力があると考えてのことです。

近藤:「STAY FEARLESS」、深い言葉ですね。

町野: VCの方は失敗を許容する姿勢や、飛び込む勇気を持っている方がほとんどですよね。新しいことをするには知らないところに飛び込まなければなりませんし、大きなことで成功している方は、やはり無知の勇気という共通項があると思います。

ただ、これは単純になんでもいいから飛び込むということではありません。やはり、ある程度打算があり、創造的なアイデアがあってこそです。『サードドア』のアレックスも、無謀ではなく、ちゃんと打算を考えて挑戦していますよね。

自分の足で階段を上っていく力

近藤:町野さんは「アンテナ」のあと、家具の世界に飛び込まれますが、スタートアップについてはすでに1回目で経験ずみで、知っていたわけですよね。その意味で恐怖はなかったですか?

町野:そこはもうエベレストを登った登山家と一緒ですよ。一度登ると物足りなくなって、次の山を登りたくなってしまうんです。平野さんのようなシリアルアントレプレナーも同じ感覚ではないでしょうか。

平野未来(ひらの みく)/シナモンCEO、シリアル・アントレプレナー。東京大学大学院修了。レコメンデーションエンジン、複雑ネットワーク、クラスタリング等の研究に従事。2005年、2006年にはIPA未踏ソフトウェア創造事業に2度採択された。在学中にネイキッドテクノロジーを創業。iOS/Android/ガラケーでアプリを開発できるミドルウェアを開発・運営。2011年に同社をmixiに売却(撮影:尾形文繁)

平野:私も最初に起業するときは、恐怖心がありました。それまでは中華料理店でバイトをするような普通の学生でしたから。でも、失敗しても失うものはないなと考えましたね。

あれからいろんな経験を積んできましたが、いまは「将来絶対に自分は成功する」と信じ切っているんです。

今回もし失敗に終わっても、次に起こす会社で絶対に成功する。法人の単位でも、ソフトウェアの試作の単位でも同じです。打席に立って、ひたすらバットを振り続ければ、最終的には成功すると信じてやっていますね。

近藤:平野さんはその信じ切る力が強いですね。

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