野田線「アーバンパークライン」やはり浸透せず

愛称導入から6年、路線の実力は高まったが…

「東武アーバンパークライン」の愛称がある東武野田線の最新車両60000系(右)(写真:tarousite/PIXTA)

「東武アーバンパークライン」――本来の路線名は東武鉄道野田線で、アーバンパークラインは愛称である。「アーバン」(都市)と「パーク」(公園)の名の通り、都心に向かう路線への乗り換え駅が複数あるとともに、自然豊かで公園などが多いエリアを走る路線だ。

東武が路線のイメージアップを狙ってこの愛称を導入したのは2014年4月。各種案内に「アーバンパークライン」を使い、浸透を図っているものの、6年経った今もいまだに「野田線」と呼ばれることが多い。

愛称がいまいち広がらない一方で、同線の利用者数は伸び続けており、この3月のダイヤ改正では全線で急行の運転が始まるなど、路線自体は発展を続けている。

4分の3は今も「野田線」

なぜ「アーバンパークライン」はなかなか浸透しないのか。

まずは字数を確認。「野田線」は漢字3文字、ひらがな「のだせん」で4文字。これに対して「アーバンパークライン」はカタカナ10文字。言いやすさに差があることは明白だ。現在も「野田線」の呼称が使われるのは、1つにはこの点が大きいだろう。

実際、沿線の千葉県鎌ケ谷市は、市のサイト上で「東武野田線」の表記を使っていることについて「『東武アーバンパークライン』は倍以上の文字数となり、併記するにはさらに文字数が必要となること」を理由の1つに挙げていた(現在は併記している)。

野田線とアーバンパークラインのどちらの名前を使用しているかの調査も行われている。調査会社による沿線住民390人を対象にしたネット調査では、74.7%が野田線、25.3%がアーバンパークラインと呼んでいるという結果となった。愛称導入から6年を経ても、沿線住民の4分の3は従来の名前で呼び続けているわけだ。

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