コロナ「65歳以下の重篤者」実は少なくない事実 アメリカでの症例をCDCが報告書にまとめた
そして、これらのより深刻なケースは、アメリカでのパンデミックの急加速を表しており、あらゆる年齢の成人は感染リスクがあり、自分の健康を守り、他人にウイルスを感染させないことを心配する必要があることを示してる。
最も若い年齢層である19歳以下では、入院する患者は全入院患者のうち1%未満であり、ICUへの入院者や死亡者はいなかった。これは、いまのところ、ほかの国のデータと一致している。
しかし、今週中国での小児症例の最大の研究が明らかにしたところでは、非常に幼い子供たちのごく一部が非常に深刻な症状のため入院を必要とする可能性があり、中国では14歳の少年が1人、新型コロナウイルスで死亡しているという。
20〜64歳では9人が死亡
報告書に死亡が記録された44人のうち、15人は85歳以上で、20人は65〜84歳だった。また、報告書によると20〜64歳の成人で9人が死亡した。
報告書の著者らによると、この研究の患者の一部はまだ快復していないため、彼らの症例の結果は不明である。「このことは、全体の結果の過小評価をもたらした可能性が高い」と著者らはいう。
データが欠落しているため著者らは、入院患者数、ICU入院患者数、死亡者数の割合に幅を持たせた。報告書ではまた、これまでアメリカで行われた検査には限りがあったため、この報告書は今回の危機の初期のスナップショットにすぎないとも述べている。
それでも、著者らは、「これらの予備データは、COVID-19に罹ったどの世代の成人でも、ICUでの治療を含む入院や、死亡につながる深刻な事態になりうることを示唆している」と述べている。
(執筆:Pam Belluck記者)
(C)2020 The New York Times News Services
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