コロナ「65歳以下の重篤者」実は少なくない事実

アメリカでの症例をCDCが報告書にまとめた

先に挙げたCDCの報告書では、入院患者の20%と集中治療室(ICU)患者の12%が20〜44歳で、ミレニアル世代にまたがっていた。

「若い人たちは、新型コロナウイルスのようなウイルスに耐える能力に自信を持っているかもしれない」と、ブリティッシュコロンビア大学の呼吸器医学部長のクリストファー・カールステン博士は言う。しかし、カールステン氏は、「これだけ多くの若者が入院しているということは、無症状で歩き回っている多くの若者がコミュニティにいることを意味する」と話す。

感染者の約3割は20〜44歳

新しいデータは、中国の武漢、または日本から帰国した人々を含まない。アメリカでの感染拡大の第一波の予備調査を表している、と報告書の著者らは言う。CDCの研究によると、2月12日から3月16日までの間に、CDCに報告された第一波の症例は4226件あった。

CDCによると、これらの患者のうち2449人の年齢が報告されており、そのうち6%は85歳以上、25%は65〜84歳だった。そして29%は20〜44歳だった。55〜64歳と45〜54歳の年齢層はそれぞれ合計の18%だった。新型コロナウイルスと診断された人たちのうち、19歳以下だったのはたった5%だ。

感染患者が入院を必要としたり、新型コロナウイルスによる感染症で死亡したりするリスクは、他国のパターンと同様に年齢とともに増加した。

CDCの報告書には、慢性疾患や免疫システムの障害など、潜在的なリスク要因があるかどうかに関する情報は、どの年代の人たちに関しても含まれていなかった。そのため、入院した若い患者たちが、同じ年齢層の他の人たちよりも重症化しやすかったのかどうかを判断することは不可能だ。

しかし専門家は、報告書の若い人たちが例外的であったとしても、彼らが集中治療室の病床とスペースを占有しているという事実が重要であるという。

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