専門性がないと悩む女性も焦らなくていい理由

人生後半戦こそ幸せに働くためにできること

セカンドキャリアこそ、自分のやりたいことにチャレンジするチャンスです(写真:kikuo / PIXTA)
仕事でも家庭でもやるべきことが多すぎる。思いどおりに事が運ばず、やれないことに対する罪悪感やストレスを抱える毎日。そんな悩みを抱える女性は少なくないのではないだろうか。日々の忙しさに流されてしまいそうな中でも、人生100年時代の今こそ、長期的な視点でキャリアを築いていくことが求められる。大手企業の管理職を経て、女性のセカンドキャリアを支援するため起業した西村美奈子氏に、女性のキャリア選択について聞いた。

定年退職後に何をしたらいいかわからなかった

私は新卒で富士通に入って、30数年間富士通グループで働いてきました。仕事が好きで、仕事を中心とした生活を送ってきたのですが、40代後半ぐらいから定年を迎えることに恐怖心を抱いていました。

会社を辞めたあとに何をしたらいいのかがわからなかったんです。家事を一生懸命にやりたいわけでもないし、旅行は好きですけど多分飽きてしまう。子どもたちもいつまでも親と付き合ってはくれないし、孫の世話もまだ早い……と考えては不安に感じていました。

かといって、定年退職後の仕事のイメージも持てませんでした。ソフト開発にインストラクター、コンテンツビジネス、情シス、マーケティングなど、会社では本当にいろいろなことをやってきたので、「私の専門性って何?」という感じでしたし、富士通の名前で仕事をしてきた私が「西村」個人になったときに何ができるのだろうという疑問もありました。

こういうセカンドキャリアの悩みを抱えているのは私だけだろうか。そう思い、役職定年になったくらいの頃からイベントを開催したり、昭和女子大の現代ビジネス研究所の研究員として研究をしたりするようになりました。そうしたら、やはりみなさん悩んでいるんですよね。

だったら研究に専念してみようと、定年まで2年ほど残して、58歳になる直前に早期退職をしました。1年間研究に専念したのち、起業して女性のセカンドキャリアを支援する研修事業を立ち上げ、今は1年ほど経ったところです。

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