専門性がないと悩む女性も焦らなくていい理由 人生後半戦こそ幸せに働くためにできること
そして要素の組み合わせ方によって、新しい何かができることもあります。私自身、特別な専門性はなかったものの、これまで関わってきた一つひとつの経験が今の事業につながっていますしね。
30〜40代の方はセカンドキャリアを心配するよりも、目の前のことを頑張るのが一番大切だと思いますし、50歳前後の方であっても定年までは10年あります。時間が武器になりますから、不安を感じているのであれば何かしらのアクションにつなげることが不可欠です。
「ピック・スリー」の考えを取り入れる
アクションを起こすうえで、私は「ピック・スリー」の考え方が有効だと思いました。「仕事・睡眠・家族・運動・友人」の5つのカテゴリーから毎日3つを選ぶというものですが、5つの中に「セカンドキャリアの準備」というカテゴリーを1つ増やすのは、意識的にセカンドキャリアについて考える時間を持つ意味で効果的です。
また、『ピック・スリー』で紹介されていた「副業を成功させる4つの方法」は、「セカンドキャリアの準備をする4つの方法」と言い換えられると思いました。研修でも使わせていただこうかなと思ったくらいです(笑)。
まず1つ目の「目的を明らかにする」というのは、セカンドキャリアを考えるうえでも非常に大切です。私自身、研修生が集まらなくて胃が痛くなる思いをしていた起業当初、「ワクワクした毎日を手に入れたい」という原点に立ち返ったことで「1人でも来てくれればそれでいい」と楽になれました。
そして目的を定めたら、「30日間は辞めない」など期限を切って、とりあえずやってみる。その間、セカンドキャリアに関する予定をほかの予定と同じように扱い、できるだけたくさんの人に自分の思いを伝える。そうやって人に話すうちに共感してくれる仲間ができていきます。
先ほど申し上げた通り、セカンドキャリアを考えるうえで、目的を明らかにすることは非常に重要です。ただ、研修にいらっしゃる女性は本当にさまざま。中には、「自分が何をしたいのかまったくわからない」という人もいます。
「自分のことを優先するのはよくない」「自分を主張してはいけない」と思い込んでいる女性は多いように思います。私自身、若い頃男性だらけの社内研修に女性1人で参加したとき、「自分の意見を言いすぎると嫌われる」と感じたことがありました。
そうやって自分にブレーキをかけることが、女性にとって処世術のようになってしまっている。「自分がやりたいこと」ではなく、空気を読んで「やるべきこと」をやってきた女性は少なくないのではないでしょうか。
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