仕事でテンパる部下の生産性を上げる3つの策 「任せ上手」になることで作業の質も向上する
私がコンサルティング会社の新米マネージャーだったころの話です。
ある部下Aさんと一緒に、月1回の研修資料を作るのですが、Aさんは納期を守らず、さらに資料のクオリティーが低いために、毎月私は、自分で研修資料を作るはめになっていました。当時の私は、「20:80の法則」も「納期3分割法」も「タイマー管理法」も使えておらず、「任せられない上司」だったのです。いつも納期を守らず資料のクオリティーが低いAさんに、私は不満を持っていました。どうすればいいかわからず、結局自分で資料を作る日々……。
任せ上手の上司がしている部下のフォロー方法
転機になったのは、私の上司Bさんのアプローチ方法でした。Aさんは、Bさんとも同じような研修資料を作っていたのですが、なぜかBさんの元では納期を守り、クオリティーの高い資料を完成させ、非常に生き生きと仕事をしていたのです。驚いた私は、Bさんに尋ねました。
「どうしてBさんとの仕事は全然違う働きぶりになるんでしょうか?」
Aさんの働きぶりを劇的に変えていた秘密は、仕事の「任せ方」にありました。Bさんはまさに「20:80の法則」、「納期3分割法」、「タイマー管理法」を使っていたのです。そして、私にこんな言葉をくれました。
「部下の弱みを補うのが上司の仕事」
私は、納期設定ができない部下、資料を完成させない部下に責任を転嫁し、仕事を奪い、自分でやってしまっていました。Bさんは、Aさんの「納期設定できない弱み」を補って納期設定をし、「時間管理できない弱み」を「タイマー管理法」で時間制限し、「1回でクオリティーをあげられない弱み」を「納期3分割法」でトレーニングしていました。
「弱みを補うのが仕事」
ガツンと殴られたような衝撃を受けたことを覚えています。
納期が守れない、テンパる、クオリティーが低い。これらは、部下のせいにして自分でやってしまうような課題ではありません。「20:80の法則」、「納期3分割法」、「タイマー管理法」を使うことで、十分に解決可能なテーマとなるのです。
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