NYダウ2997ドル安、史上最大の下落幅を記録 ナスダックも7000割れ、景気後退懸念が拡大
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場は大幅反落。1日としては1987年以来の大幅な下げを記録した。米連邦準備理事会(FRB)が前日実施した緊急利下げを受け、新型コロナウイルス感染拡大によって深刻な景気後退が引き起こされる可能性があるとの懸念が強まった。
ダウ工業株30種<.DJI>が約3000ドルの下げとなったほか、S&P総合500種<.SPX>も約12%安となり、2018年12月以来の安値を付けた。
FRBは15日、政策金利をゼロ付近に引き下げ、債券買い入れを再開するとしたほか、危機時の対応手段の活用に踏み切った。ただ、この緊急対応が新型コロナの急速な感染拡大および感染拡大による世界経済や企業業績への悪影響を巡る新たな警鐘になった。[nL4N2B80HG]
トランプ大統領が新型コロナの感染拡大防止に向けた指針を強化し、10人以上の集会や不要不急の旅行、レストランやバーでの飲食を避けるよう促したことを受け、株価は終盤にかけて一段と下落した。大統領は米経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性があるとの見方も示した。[nL4N2B95PQ]
チャールズ・シュワブのチーフ・グローバル投資ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ氏は「新型コロナの影響がおよぶ範囲が明らかになる時期を示唆するものは何もない」と述べた。
この日は取引開始直後にS&P500が7%超下落。サーキットブレーカーが発動され、主要3指数の売買が15分間中断された。
業種別ではS&P主要11セクターのうち不動産<.SPLRCR>の下げが16.5%と最もきつかった。一方、主要消費財<.SPLRCS>は7%安と最も小幅な下げにとどまった。情報技術<.SPLRCT>は13.9%安で、過去最大の下落率を記録した。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 20188.52 -2,997.1 -12.93 20917.5 21768.2 20116. <.DJI>
0 3 8 46
前営業日終値 23185.62
ナスダック総合 6904.59 -970.28 -12.32 7392.73 7422.20 6882.8 <.IXIC>
6
前営業日終値7874.88
S&P総合500種 2386.13 -324.89 -11.98 2508.59 2562.98 2380.9 <.SPX>
4
前営業日終値2711.02
ダウ輸送株20種 7023.44 -915.96 -11.54<.DJT>
ダウ公共株15種 678.03 -84.57 -11.09<.DJU>
フィラデルフィア半導体 1298.78 -245.48 -15.90<.SOX>
VIX指数 82.69 +24.86 +42.99<.VIX>
S&P一般消費財 714.98 -98.26 -12.08<.SPLRCD>
S&P素材 257.52 -33.26 -11.44<.SPLRCM>
S&P工業 468.10 -60.50 -11.45<.SPLRCI>
S&P主要消費財 541.45 -40.71 -6.99<.SPLRCS>
S&P金融 327.87 -53.33 -13.99<.SPSY>
S&P不動産 181.99 -36.09 -16.55<.SPLRCR>
S&Pエネルギー 208.41 -32.88 -13.63<.SPNY>
S&Pヘルスケア 948.61 -105.31 -9.99<.SPXHC>
S&P通信サービス 141.15 -16.46 -10.44<.SPLRCL>
S&P情報技術 1271.40 -205.51 -13.91<.SPLRCT>
S&P公益事業256.95 -33.53 -11.54<.SPLRCU>
NYSE出来高 19.00億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 16465 - 375 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限円建て 16220 - 620 大阪比 <0#NIY:>
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