寿命はどこまで延ばせるか? 池田清彦著

寿命はどこまで延ばせるか? 池田清彦著

本書は、生物学者である著者が寿命や老化の仕組みをわかりやすく解説したもの。

細胞の分裂限界などが遺伝的に決まっているとするならば、だいたい120歳あたりが人間の寿命の限界だという。ならば、最大寿命の限界まで生きたいと願うのが人間のサガである。つまり、老化を遅らせればいいわけだが、そのためのさまざまな仮説が掲載されている。

最も興味深いのは、仮に人類の寿命が100歳以上などになったときの社会構造をシミュレーションした部分。会社では課長昇進まで40年、部長なら50年。何十年も年金をもらい続ける人たちが続出し、国家は破綻し……。長寿社会ははたして幸せなのかと考えさせられる。

PHPサイエンス・ワールド新書 840円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT