グローバル化経済の転換点 中井浩之著
世界的な金融・経済危機を受けて、グローバル化の進展の中で、とりわけアジアや日本の経済がどう変化していくか、「アリとキリギリス」のイソップ寓話を経済の共存関係になぞらえ、読み解く。
アリは中国、日本など輸出主導で経済成長を維持してきた国・地域、キリギリスは米国など内需主導で経済成長を維持してきた国。キリギリスはアリの生産物に依存しすぎた過剰消費で貯蓄不足であり、アリは過剰貯蓄で、ともに均衡を欠いた。この結果、その「アリとキリギリスの宴」は資産価格バブルの破綻をきっかけに崩れる。
東アジアの「アリ諸国」は輸出・内需両にらみの政策へ舵を切りつつあるが、いずれも前途に課題は多いと説く。
中公新書 882円
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