64歳元常務が「再就職先」で味わった哀れな末路 偉くなればなるほどアウェー耐性は脆弱化
この塩漬け度を測ってみよう。
次の15個の質問に「○」か「×」で答え、終わったら「○」の数を数えてください。
(2)つい自分の自慢話をしてしまう
(3)年下に自分からあいさつはあまりしない
(4)部下に任せることができない
(5)成功している同級生や同僚に嫉妬してしまうことがある
(6)タクシー運転手やコンビニ店員にイラつくことがある
(7)妻や子供に命令口調で話してしまいがちだ
(8)近所付き合いがほとんどない
(9)妻に弱音を吐けない
(10)他人の意見や行動につい否定的なことを言ってしまう
(11)人に頭を下げるのが苦手だ
(12)どちらかというとルールに厳格である
(13)人のうわさ話はすべきではないと思う
(14)知ったかぶりをしてるヤツに腹が立つ
(15)結論がない話は嫌いだ
ひがみっぽいおじさんは嫌われる
「塩漬け濃度チェックリスト」は私が行った700人超のインタビューをベースに、質問項目を作成した(ソーシャルスキル、セルフエスティーム、ストレス対処力の知見を生かし、日本の会社組織の基本構造に即した文言で作成)。「○」の数が多いほど塩濃度が高い。
・5〜9個の辛口群は、時折ストレス発散しながら3カ月ほど辛抱すればなんとかなる
・2〜4個の甘口群は「塩を抜くぞ!」と決意するだけで、次第に抜ける
・2個未満は塩漬けの影響ではなく、ただ単に年を取っただけなので気にすることはない
塩漬けのいちばんの問題はその濃さよりも、自己認識のなさだ。塩漬けに気づきさえすれば、たとえ一時戦線離脱する事態になっても、必ず塩抜きできるので恐れる必要はない。
一方、塩にどっぷり漬かっていることに気づけない人は、年下上司の足を引っ張ったり、周りを否定するだけの人に成り下がったり、時にはよかれと独断で仕事を進めてしまい、取引先とのトラブルに発展したりと、老害になる。長年会社の一員として慣れ親しんだ経験が、セカンドキャリアの足かせになるとは理不尽極まりないのだけど、塩は長い時間かけてじわじわと擦り込まれていくので、簡単には知覚できないのである。
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