東大生が断言「スマホは勉強に役立つ」3大理由 東大生が実践している「超効率的」勉強法とは

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東大生の「スマホ勉強法」、最後は「動画を活用する」です。

スマホ勉強法3 動画をラジオのように聞く

昨今、勉強の動画を配信するサービスが数多くリリースされています。YouTubeでも勉強系の動画が数多く出現しています。勉強しようと思ったときには、スマホで勉強の動画を見てもいいのです。

まずは「全体像」を掴む

その中で東大生がおすすめしていた勉強法として、「ザッと流して全体を掴む」という勉強のスタイルがあります。

行き帰りの電車内などで、2倍速でいいから、とにかく動画を見てみる。細かい部分の理解が追いつかなくてもいいから、とりあえずザッと流してみて、そのあと家で勉強する。要は、まずは全体をざっくりと理解してから勉強に臨むのです。

大枠の流れが理解できれば、細かい部分を覚えるときに非常に役に立ちます。日本史を例に考えてみましょう。「平清盛」が出てきたときに、「武士」という存在が江戸時代まで続くのだと理解している人とそうでない人では、理解度には大きな差が出てしまうはずです。だからこそ、大雑把に、ラジオ感覚でもいいから動画で大枠を掴むといいのです。

苦手なところをピンポイントで復習する

逆に、ピンポイントで勉強したいところのみを勉強することも可能です。自分の理解ができていない分野の動画を選んで、自分が理解できていない動画の箇所まで飛んで、勉強をすることができます。

『東大式スマホ勉強術』(書影をクリックすると、アマゾンのページにジャンプします)

例えば「とある男が授業をしてみた」という勉強系のチャンネルでは、元塾講師の先生が中高生向けの勉強動画をかなり網羅的にあげています。メインでこれらの動画を見るのではなく、勉強していてわからないところのみを復習のために使ってみる、といった「戻り学習」は非常に有効です。時間を短縮しつつ、かつ理解できていない穴を塞ぎながらしっかり勉強することができるのです。

いかがでしょうか? ITの世界は日進月歩であり、まだまだ勉強に役立つスマホの使い方が開発されていくことは間違いありません。

だからこそ、どんどん時代に追いつけるようにスマホを活用した勉強をしていく、勉強に自分のスマホを取り入れていく姿勢を持つ、というのは大切なことだと思います。みなさまぜひ、活用してみてください!

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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