ルネサス社長「力不足と思う点はたくさんある」

1年遅れの中計発表、柴田社長が目指すものは

2019年7月にルネサスエレクトニクス社長に就任した柴田英利氏(撮影:尾形文繁)
半導体大手・ルネサスエレクトロニクスが2月17日、中期経営計画を発表した。2017年にインターシル、2019年にIDTという2つのアメリカのアナログ半導体メーカーを約1兆円かけて買収してから初めての中期計画となる。
車載と産業・インフラ・IoT部門をバランスよく成長させ、市場成長並みかそれ以上の売り上げ規模を目指す。あわせて買収費用を除いた営業利益率を現在の13%から、中期的に20%強まで引き上げる。
ただ、足元の業績は振るわない。ライバルの激しい攻勢にあい、2019年12月期は買収による上乗せがあったにもかかわらず売上高は前年同期比5.1%減の7182億円。営業利益は買収に関わる多額の費用を計上したこともあって同90%減の68億円に沈んだ。
変動の激しい半導体業界でルネサスをどのように成長軌道へと導くのか。柴田英利社長が2019年7月の就任以来、初のインタビューに応じた。

方向感がある程度見えてきた

――当初の予定よりも中期計画の発表が1年ほど遅れました。

米中や日韓の国際関係が、単に当時は不透明感がすごく強く、いろんな問題や課題がどの程度大きくなるのかがわからなかった。今も問題は解決していないが、問題がどの辺に限定されているのか、方向感がある程度見えてきた。新型コロナウイルスなど、別の問題がたくさん出てきているが、それを言ってもきりがない。このタイミングで公表することにした。

――2019年は工場の一時停止や、社長交代もありました。こうした事態も中期計画の発表が遅れたことに影響したのでしょうか。

それと中期計画は関係ない。拙速よりはちゃんと中身の詰まった計画にしないと、結局は計画倒れになってしまう。中期計画とは別に単年度の計画は作っているので、焦りもないし、問題もまったくない。

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