お金がないと英語が学べないと思う人の大誤解 「海外留学独自のメリット」は自分で作れる

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①オンライン英会話
カナダツアーの準備としてはじめたオンライン英会話だったが、圧倒的な実用性にひかれ、帰国後も続けることを決めた。オンライン英会話では、毎日25分間、外国人講師を「ひとり占め」にして英語を話すことができる。海外の語学学校へ通い「先生ひとり対生徒十数人」といった一般的な形式の授業を受けるよりむしろ「個人が英語を話している時間」で考えれば長く効率的ではないかと考える。

②英語ひとりごと
とはいえ授業だけでは足りない。そもそも、日本人は「英語を口から出す機会」があまりにも少ないのだ。そこで、文法の正確性はあまり気にせず「自分の口から英語が出ていることが普通」という状態にすることを目的とした練習を考えた。それが、英語ひとりごとだ。これはなかなか大変だったが、かなり効果があった。

学校やバイト中にはできないので、主に「ひとりで部屋にいる時間」に使う言語をすべて英語にした。これで、1日のうち計3時間くらいは「英語を話している」ことになった。

自分の部屋を「ミニ海外」にしてみる

「英語タイム制度」の導入で日本での留学を叶えつつあった僕は、さらなる補強としてあるアイデアを考えた。それは、自分の部屋を「ミニ海外」にするというものだ。自分の部屋にいるとき、話す言語を英語にするだけでなく、「見るもの」「聞くもの」もすべて英語にしてしまうのだ。具体的には、次の4つを取り入れた。

①英語ニュース
ついスマートフォン(以下スマホ)を見すぎてしまう癖のあった僕はこの習慣を逆手に取り「スマホの英語化」をしようと考えた。

まず、スマホの言語設定を「英語」に変える。これだけでもかなり効果はあるが、さらに「英語ニュースアプリ」をダウンロードし、日常的に読むようにした。

オススメは「スマートニュース」というアプリだ。BBCやCNNなど、世界のニュースサイトの注目記事をピックアップしているためバランスがよく、ジャンル分けもされていて見やすい(日本でダウンロードすると日本語版が表示されるが、設定で「International」を選ぶと英語ニュースが表示されるようになる)。

スマホを見すぎてしまう癖を逆手にとり、英語ニュースアプリを日常的に読むようにした(写真:SmartNewsアプリより)

②英語Twitter
数あるアプリの中でもついつい長時間見てしまうのがTwitterだ。ときに見すぎて罪悪感を抱くこともあるが、Twitterを英語を読む環境にしてしまえば、むしろ見れば見るほど英語力が伸びる最高のツールになるのではないだろうか。

そこで僕は、Twitterの「リスト機能」を使い「英語話者のアカウントだけを入れたリスト」を作った。海外の好きなミュージシャンや俳優、ニュースや雑誌のアカウントをフォローし、英語タイムの間はこのリストだけを見るようにした。

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