不況でも女子ゴルフは活況 百貨店、メーカーが熱い視線

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景気後退でゴルフ業界の環境も厳しい中、若い女性向けだけは活気づいている。14日にオープンした大丸心斎橋北館の目玉の一つがゴルフ用品売り場。若い女性を意識したアパレルブランドを充実させ、9打席のゴルフスクールも併設した。

クラブメーカーも負けてはいない。ゴルフ用品大手テーラーメイドゴルフは12月、女性向け新ブランド「ペルフィカ」を投入する。これまで同社はプロゴルファーの使用率といったアスリート色を打ち出していたが、この戦略を封印。モデルのSHIHO(写真)をイメージキャラクターに起用し、生活の一部としてゴルフを楽しむ女性をターゲットとした。専用シャフトを複数用意したほか、デザインでも女性の視点を追求する。

2009年のゴルフクラブ市場は約1000億円で、女性モデル比率は15%(同社試算)。「数年前の数%から年々上昇している。だが当社の女性モデル比率は5%にすぎない」(菱沼信夫社長)。一方で、アディダスゴルフブランドで同社が展開するウェアなどでは、売り上げの25%を女性アイテムが占めるという。「女性ゴルファーはトレンドに敏感で、コストパフォーマンスのいいものを提供すればついてきてくれる」と菱沼社長。

業界で熱い視線が注がれる女子ゴルフ。ブーム本格化を受けて、女性用グッズも盛り上がりつつある。

高橋 志津子 東洋経済 記者

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たかはし しづこ / Shizuko Takahashi

上智大学法学部国際関係法学科卒。東洋経済新報社に入社後は、会社四季報、週刊東洋経済、ムック、東洋経済オンラインなどさまざまな媒体で編集・執筆を手掛ける

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