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「新型フィット」の姿形が大胆に変化した必然 道具としての美しさや心地よさを重視した

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  • 森口 将之 モビリティジャーナリスト
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ホンダが作るのは大量生産の工業製品であるが、輸送機器として世界一の生産台数を誇る2輪車「スーパーカブ」には用の美を感じるという人もいるだろう。だからそのホンダが新型フィットの開発に際してこの言葉を持ち出すのは、的外れではないと思っている。

横から見た新型フィット(筆者撮影)

実車を見てまず筆者が感じたのは、スッキリしていることだった。この点はホンダeやN-WGNから受けた印象と似ている。先代は前輪の直後からリアに向けてせり上がる彫りの深いキャラクターラインが特徴だったが、新型のボディサイドは上下に控えめなラインを入れてあるだけだ。

一方でサイドウインドーからリアコンビランプにかけてのつながり、多くのクルマが円形や角形に切り欠いただけとしている給油口のふたなど、個々の線や面の連携も丁寧に仕上げてある。こうした部分がバラバラだとそれだけで煩雑に見えてしまうものだ。

犬っぽい新型フィットの顔つき

顔つきも変わった。一部のグレードを除けばグリルをなくしたうえで、横長だったヘッドランプを大きくし、独特の表情を作り出している。その形は三角形で、初代や2代目に似ている。またホンダ・デザインのウェブサイトでは、愛犬のような心地よいパートナーを目指したというが、たしかに犬っぽい顔つきでもある。

そういえば2019年秋にマイナーチェンジした同クラスのミニバン「フリード」も、一部のグレードを除きグリルを小さくした。ホンダは今後のこのクラスのラインナップをこの顔で統一したいと思っているのかもしれない。

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