スズキ「新型ハスラー」のデザインは何が売りか タフで力強い要素が入り大胆に変化した

✎ 1〜 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 24 ✎ 最新
拡大
縮小
スズキ新型ハスラーのフロント(筆者撮影)

2019年秋の東京モーターショーで初公開され、2020年初に発売されたスズキの軽自動車「ハスラー」。そのデザインについては、特にエクステリアはキープコンセプトという意見が多い。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

筆者もモーターショーで見たときは、そういう印象を抱いた。しかし先日、報道関係者向け試乗会でじっくり観察すると、さまざまな部分が変わっていることを発見した。

試乗会場ではエクステリアデザインを担当した四輪デザイン部四輪エクステリア課の高羽則明氏、四輪インテリア課の竹口久志呂氏に話を聞くことができたので、両者の話を交えながら紹介していこう。

スタイリングをやり直した

新旧ハスラーを比べてまず目につくのは、リアドアの後ろにもうひとつ窓、つまりリアクォーターウインドーが追加され、2トーンカラーの場合はルーフだけでなく、この窓とリアウインドー周辺もルーフと同色になったことだ。この理由について高羽氏に聞くと、予想もしなかった答えが返ってきた。

「当初はもっとキープコンセプトだったのですが、途中で大胆に変えたほうがいいという意見が出るようになり、スタイリングをやり直したのです。その過程でリアクォーターウインドーの追加と2トーンカラーの塗り分け変更を導入したのです」

新型ハスラーの後ろ姿(筆者撮影)

試乗会のプレゼンテーションでは、新型のエクステリアデザインについて、ひと目でハスラーとわかる個性的なキャラクターとタフで力強いスタイルの融合と説明していた。後半のイメージを盛り込んだ結果、前述のような刷新に結びついたようだ。

クロスカントリー4WDと呼ばれていた昔のSUVでは、ボディと別体のソフトトップやハードトップを装着した姿がポピュラーだった。現在新車で買えるSUVでこのような構造を持つのはジープ「ラングラー」ぐらいだが、かつては同じスズキの「ジムニー」や「エスクード」にも同様のボディがあり、それらのイメージを取り入れたようだ。

次ページなぜタフな方向にシフトしたのか?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT