「コロナウイルスごっこ」が問われる数多くの罪 アメリカやロシアではドッキリ動画の投稿も

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ニューヨークの電車内に「『コロナウイルス』入り容器」を持ち込む男性(画像:弁護士ドットコム/男性のインスタグラムから)

新型コロナウイルスによる新型肺炎のニュースが国内外で連日報道される中、これをネタにドッキリを仕掛ける動画が量産されています。「コロナウイルスごっこ」とも呼ばれる悪質なドッキリを日本で軽率に行うと、厳しく罰せられる可能性があると弁護士は指摘します。

「コロナウイルス」の液体を電車にばらまく

アメリカのニューヨークでは、全身を防護服に包んだ2人の男性が「コロナウイルス」と書かれた容器に入った液体を電車内にこぼすというドッキリを実行し、その様子をインスタグラムに投稿しました。

ほかの乗客たちは鼻をつまんで息を止めるジェスチャーをしたり、こぼれた液体から走って逃げ出したり、一定の嫌悪感を示していました

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

また、ロシアではもっとひどいドッキリが行われました。マスクをした男性が地下鉄内でせきこみながら突如倒れこみ、激しい発作を起こす。そんな動画がアップされています。

男性の仲間と思われる何者かが「コロナウイルスだ!」と叫ぶと、多くの乗客が一目散に電車から逃げ出していきました。現地メディアの報道によると、これを実行したブロガーは警察に逮捕されたそうです。

ジョークだとしてもまったく笑えない新型コロナウイルスをネタにしたドッキリは今のところ海外で目立っていますが、日本で同じようなことをした場合、罪に問われることもあるのでしょうか。甲本晃啓弁護士に聞きました。

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