「コロナウイルスごっこ」が問われる数多くの罪 アメリカやロシアではドッキリ動画の投稿も
――「コロナウイルス」をかたって不安をあおることが問題の本質
地下鉄サリン事件のわずか3カ月後に起きた全日空857便ハイジャック事件は、犯人が液体入りのビニール袋を用意し、サリンを持っていると客室乗務員を脅したというものです。この液体は実際には無害の水だったのですが、刑事では懲役10年の実刑判決、民事では5000万円を超える賠償命令が出されています。
「コロナウイルス」のドッキリは絶対にやめるべき
以上のように、実際にサリンをまき、死者を含む多くの犠牲者を出した地下鉄サリン事件では、犯人が厳罰に処されたことは言うまでもありませんが、死傷者を出していないハイジャック事件でも大変厳しく処罰をされています。
日本は今、新型コロナウイルスによる死者も出始め、誰もが感染拡大を恐れています。そんな現状で、列車内で動画のような行為に及んだ場合、威力業務妨害に当たります。
混乱を巻き起こして人を死傷させるなどの事態に至れば、傷害致死罪の場合には最高で無期懲役となる重罪として処罰され、民事でも億単位の賠償責任を負うことが想定されます。このような行為は絶対にやめるべきです。
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