本を読んでも理解できない人の典型的パターン たくさん読みアウトプットしていくのが肝要だ

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私の場合は、読んだ本を記事やニュースとして紹介しています。ジャーナリズム記事などを書く場合は、ノートをとりながら読書をしていますが、ノートをとりながら読書をすると理解力が深まることがあります。

本から情報を吸い上げて活かしていくには相応の時間が必要です。本を読む人には即効性を求める人が多いですが、なかなか手応えを感じられなくても、焦らずに根気よく継続することが大切です。

3つめは、本そのもののクオリティが低い場合です。あまたある本のなかには、残念ながら、ありきたりのエッセイを寄せ集めた本、テーマがはっきりせずに軸が定まっていない本が少なからず存在します。こういう本は読んでも印象に残りません。印象に残りませんから、記憶に定着することもありません。記憶に定着しませんから、もちろん、アウトプットすることもできないでしょう。

あなたの大切な時間をムダにしないためにも、読書する前の段階で、どの本を読むか、選ぶ必要があります。どの本を読むか選ぶ方法はいくつかありますが、書店さんに行って、実際に手に取ることをおすすめします。書店員さんに聞くのもいいでしょう。

本当に本が好きで、そのジャンルに精通している書店員さんが見つかれば、あなたの強い味方になります。なかには、識者よりも専門性が高い書店員さんがいる場合もあります。書店さんの売り場には世相が反映されています。売り場を見てまわるだけでも有益なインプットになります。

インプット& アウトプットの繰り返しで成長できる

本をたくさん読むことで、インプット量は圧倒的に増えます。それと同時に、意識的にアウトプットすることをおすすめします。読んだ本をアウトプットできるようになることで、あなたは、飛躍的な自己成長を実感できるようになるはずです。

『頭がいい人の読書術』(すばる舎)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

もちろん、本を読み、さまざまな情報をインプットするだけでも、楽しいですし、成長を実感することはできます。しかし、インプットばかりで、アウトプットが増えていかないと、現実的な変化は起こりにくいかもしれません。本を100冊読んだとしても、まったくアウトプットしなければ、現実の世界はなかなか変わっていかないでしょう。

アウトプットとは、「情報発信」であり、「行動」です。大前提は「読書を楽しむ」ことですが、それと同時に、あなたが少しでも「成長」するために、本を読んだあとは、アウトプットすることをおすすめします。ぜひインプット&アウトプットのサイクルをまわしていきましょう。

尾藤 克之 コラムニスト、作家、著述家

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びとう かつゆき / Katsuyuki Bito

東京都出身。議員秘書、大手コンサルティングファームで、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎元首相夫人)を運営しライフワークとしている。NHK、民放のTV出演、協力多数。コラムニストとしても、「JBpress」朝日新聞「telling,」「オトナンサー」「アゴラ」「J-CASTニュース」で執筆中。『あなたの文章が劇的に変わる5つの方法』(三笠書房)、『即効! 成果が上がる 文章の技術』(明日香出版社)など著書多数。埼玉大学大学院博士課程前期修了。経営学修士、経済学修士。

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