便利だけど危険も潜む!要注意の「クルマ装備」 運転支援機能やスライドドアで注意すべき点

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ドライバーにとって便利な機能でも、正しく使わなければ大事故につながる場合も(写真:更級 あんず/PIXTA)

クルマの機能や装備は、基本的には安全性と利便性を向上させるが、時には安全性を阻害することもある。装備の注意点と防止対策を改めて考えたい。

(1)AT/ペダルの誤操作に基づく急発進事故が問題になっている

AT(オートマチックトランスミッション)の注意点は広く知られているが、改めて取り上げたい。ATではつねに両手でハンドルを操作できるから、安全性を高める効果も期待できるが、MT(マニュアルトランスミッション)車では発生しないペダルの踏み間違いによる急発進事故を招くこともある。

(危険防止の対策)運転の仕方を改めて見直す。AT車の場合、大半の車種でクリーピング(ブレーキペダルから足を離すと車両が徐行する現象)が生じるから、駐車場などで発進するときは、最初はクリーピングでクルマの動きを見る。前進したらアクセルペダルを踏む。交差点の発進でも、アクセルペダルをいきなり踏み込む操作は避け、軽く踏んで車両の前進を確認してから踏み増す。
設計の新しい車種には、障害物を検知できる誤発進抑制機能も採用され、安全装備でペダル踏み間違い事故を防ぐことも可能になった。またMT車では、シフトレバーとクラッチを正確に操作しないと発進できないから、ペダル踏み間違い事故も必然的に防げる。

車種によって異なる制御

(2)運転支援機能/低速域でキャンセルされるクルーズコントロールに注意

衝突被害軽減ブレーキ(緊急自動ブレーキ)を装着した車種では、応用技術として、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールを備えることが多い。高速道路で作動させると、設定した速度の範囲内で、一定の車間距離を保ちながら先行車に追従走行する。ドライバーのペダル操作を軽減させる便利な装備だが、低速域や停車時の制御は、車種によって異なるから注意したい。

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