岩盤規制の真犯人は、ヤンキーと自民党 草食投資隊が考える成長戦略①

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藤野 ここは議論のあるところで、実は死んだフリをしているんじゃないかという声も、チラホラ。成長戦略をなめるなという声が、官邸の近いところから聞こえてきます。

中野 あとは法人税ですかね。日本企業にとっては気になるところですし、株価にも影響があるでしょう。

やっぱり、一番の岩盤は・・

渋澤 安倍首相は法人税減税をやりたいと考えているようですが、自民党の中にはかなり反対勢力がいるみたいですよ。

藤野 そうなると、一律減税ではなくて、設備投資減税と絡めるという感じじゃないですか。

個人投資家にコツコツ投資を説く「草食投資隊」の地道な活動が、いま実り始めている(セゾン投信社長中野晴啓さん(左)、コモンズ投信会長渋澤健さん(中)、レオス・キャピタルワークスCIO藤野英人さん(右)

渋澤 まあ、でもいいんじゃないかな。減税しても使わずに貯められるよりは、設備投資におカネが回る分、経済の活性化につながります。

中野 ただ、成長戦略の大前提って、グローバルな競争と同じ土俵を日本に作ることですよね。そのいちばんの象徴が、法人税の課税ベースを下げるというのが、ど真ん中だと思うのですが、結局、それも自民党内の反対意見に押されて、「できない」ということになると、ますます「成長戦略って何?」ということになります。いちばんの岩盤って、結局、自民党なんじゃないですか。

渋澤 う~ん、なるほど。

藤野 成長戦略を、何だかわかりにくい、もやもやしたものにしている真犯人が、徐々に見えてきましたね~。

中野 では、次回は具体的な「草食投資隊が考える成長戦略」というものを、この場で議論してみましょう。

草食投資隊 渋澤 健、中野晴啓、藤野英人

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そうしょくとうしたい

コモンズ投信会長・渋澤 健、セゾン投信社長・中野晴啓、レオス・キャピタルワークス社長CIOの藤野英人の3氏で結成。根底には、「長期投資を根づかせたい」という3人の熱い思いがある。「草食投資隊」という名前は、投資=肉食系というイメージが一見つきまとうが、本質は違うのではないか、という3人の共通の考えによる。

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