藤野 ここは議論のあるところで、実は死んだフリをしているんじゃないかという声も、チラホラ。成長戦略をなめるなという声が、官邸の近いところから聞こえてきます。
中野 あとは法人税ですかね。日本企業にとっては気になるところですし、株価にも影響があるでしょう。
やっぱり、一番の岩盤は・・
渋澤 安倍首相は法人税減税をやりたいと考えているようですが、自民党の中にはかなり反対勢力がいるみたいですよ。
藤野 そうなると、一律減税ではなくて、設備投資減税と絡めるという感じじゃないですか。
渋澤 まあ、でもいいんじゃないかな。減税しても使わずに貯められるよりは、設備投資におカネが回る分、経済の活性化につながります。
中野 ただ、成長戦略の大前提って、グローバルな競争と同じ土俵を日本に作ることですよね。そのいちばんの象徴が、法人税の課税ベースを下げるというのが、ど真ん中だと思うのですが、結局、それも自民党内の反対意見に押されて、「できない」ということになると、ますます「成長戦略って何?」ということになります。いちばんの岩盤って、結局、自民党なんじゃないですか。
渋澤 う~ん、なるほど。
藤野 成長戦略を、何だかわかりにくい、もやもやしたものにしている真犯人が、徐々に見えてきましたね~。
中野 では、次回は具体的な「草食投資隊が考える成長戦略」というものを、この場で議論してみましょう。
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