岩盤規制の真犯人は、ヤンキーと自民党 草食投資隊が考える成長戦略①

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中野 頑張っている人が報われる社会をつくるって、安倍首相も公言しているわけですからね。何もせずに現状維持を望んでいるような人たちは、緩やかに衰退していかざるをえない。

頑張っている人が、報われる社会に

渋澤 そうなると、現状維持派と頑張っている人の間には、自然のうちに差がついてきます。その差が歴然としたときに、現状維持派の人たちがどうアクションを起こすのか。「どうしてこんなに差がついているんだ」ということで、自ら努力するようになれば、少しずつ状況が変わってくるんだけどなあ。

藤野 そうですね。頑張っている人が報われることで、日本経済もデフレから脱却できるわけですからね。でも、結局のところ、最大の岩盤規制の主は霞が関ですよ。全国を飛び歩いていると、個人投資家の皆さんは本当によく知っていて、「公務員が政権を握っているんじゃ、デフレ脱却なんてできないんじゃないの。もらえるものが決まっているなら、物価が毎年下がったほうが実質的に給料は増えるんだし」とおっしゃる方が少なくない。

中野 霞が関はデフレが大好きですからね。だからこそ、この状況を変えるためにも、政治のリーダーシップが必要なのです。本来、公務員が死守している岩盤は、安倍政権が衆参両院のマジョリティを取ったところで動くはずだと思っていたのですが、現状、その方向には動いていません。結局、自民党という妖怪のような組織は、変わっていなかったということです。安倍首相も改革を打ち出すのはいいのですが、どれも表面をなぞっているだけで、薄っぺらい感じがします。

藤野 今のままだと、成長戦略の目玉は建設現場における外国人労働者の緩和くらいで、それにカジノ解禁が加わるかどうかという程度ですね。それでもないよりはマシですが。

中野 外国人投資家ががっかりして日本株を売りましたが、それは非常にわかりやすい反応ですよね。成長戦略として、それだけが目玉というのは、いかにもお粗末です。

藤野 外国人投資家は現状、日本株を売っているか、それとも様子見か、そのいずれかですね。買っている感じはしません。

渋澤 だからこそサプライズがあるんですよ。現状、皆がダメだと思っているから。もし何かサプライズ材料が出てきたら、一気に買いの勢いが強まります。

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