災害に遭ったときに「確定申告」を行うべき理由 被災した家族や友人にも伝えたい

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雑損控除と災害減免について解説します(写真:artswai/PIXTA)
昨年も豪雨災害など広範囲で多くの人が災害に遭いました。「雑損控除」や「災害減免」など意外と知られていない、けど絶対にやっておきたい確定申告のポイントを、『自分ですらすらできる確定申告の書き方 令和2年3月16日締切分』より解説します。

「雑損控除」「災害減免」とは

2019年は、台風による豪雨災害など自然災害の多い年でした。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

台風、地震、大雨などの自然災害により、マイホームや家財、衣類などに被害を受けた方は、「雑損控除(ざっそんこうじょ)」または「災害減免(さいがいげんめん)」を受けることができます。

雑損控除は所得控除といわれるもので、所得から引いて税額計算のもとになる金額(課税所得)を減らすことができます。そのため、結果として税金が安くなったり、納め済みの税金が返ってくるようになります。

一方、災害減免は、所得税の全額免除または軽減を受けられるというものです。この2つについては、どちらか1つを選ぶ必要がありますので、不利にならないように気をつけましょう

本稿では、雑損控除と災害減免について、次の順序で解説していきたいと思います。

 1.どんなときに雑損控除を受けられるのか?
 2.どんな資産が対象になる?
 3.雑損控除の計算方法
 4.災害減免とはどんなものか?
 5.雑損控除と災害減免はどちらが有利か?
 6.申告の仕方がわからないときは?

1.どんなときに雑損控除を受けられるのか?

雑損控除は、豪雨による床上浸水や風害による損害はもちろん、火事、白アリの駆除費用、盗難・横領なども対象になっています。損害の原因は次の5つに限定されています。

損害の原因
①台風などの風水害、地震による災害、冷害、雪害、干害、落雷、噴火などの自然現象
②火災、鉱害、火薬類の爆発などの人為による異常な災害
③白アリなどの害虫、害獣による被害
④盗難
⑤横領
次ページ雑損控除の対象になる資産や支出
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