ユニクロ転職、戦略コンサルの「脳天ガツン」話 結果オーライ人生を変えたリード・ザ・ジブン
柳井社長はこれを能書きではなく、売上高が100億円のときに300億円を目指し、300億円のときには1000億円を目指し、1000億円のときには3000億円を目指し、3000億円のときには1兆円を目指し、周囲からはまさに「大ボラ吹き」「そんなことできるはずない」と言われながら、常識を変え、イノベーションを次々と起こすことにより達成し、現在2.3兆円、グローバル・ナンバーツーのポジションにまで来たのです。
まさに大法螺を吹いて、それを有言実行してきた柳井社長の「3倍の法則」には大変な重みがあります。余談ですが、筆者がユニクロに入社した当時は売上高1兆円で、次は2020年までに5兆円でグローバル・ナンバーワンのブランドになることが成長ビジョンとして掲げられていました。しかし、しばらくして3兆円に修正されました。やはり「3倍の法則」が正しいのかもしれません。
ソフトバンクの孫正義が語る夢と志の違い
ユニクロにはグローバルコンベンションという、世界から5000人超が集まり柳井社長からの基本方針の発表や、経営重要課題について深掘り・討議をし、ベストプラクティスを共有し、DNAを体感し、グローバルで絆をつくる場があります(筆者の担当したFRMICが企画・運営を担っていました)。
そこにソフトバンクグループの孫正義社長にスピーカーとしてお越しいただいたときに、「皆さんは夢と志の違いは何だと思いますか?」という問いかけをされました。「夢とは自分のためのもので、志とは他者のためのもの」だという孫社長自らの考えを示され、「なるほど!」と感じ入ったことがあります。
世の中のためにどんなよいことをしたいのかという使命感・利他の心が根っこにあるものでないとそれは“志”ではないということです。それがないと周囲の人は共感して、その実現のために一緒になって、たとえ失敗しても再起して立ち向かおうということにはなりません。
ユニクロの「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というステートメントは、間違いなく「志」であり、お題目ではありません。それを基軸に社員1人ひとりが、店舗スタッフから役員までが、自らの志をはっきりさせ、同期化させそれに向かう覚悟を定めて、それをどう実現していくのかを考えることが根付いています。
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