外国人が「ラーメン」に感じる超高いハードル

慣れていないと注文すらおぼつかない

その日の勝負は、麺はすべて食べたものの、スープを飲み干すまでには至らず、私の完敗でした。言い訳になってしまいますが、あの濃厚なスープは、飲み会の後だった私にとっては難敵でした。ちなみに、隣で食べていた夫は、その濃厚スープを物ともせず、最後までスープを飲み「この一滴が最高の喜びです」の一文を誇らしげに見つめていました。さすがです。

一蘭での勝負に少し熱中しすぎてしまいましたが、これは日本人ならではの発想ですね。一生懸命作った料理をお客さんも集中して真剣に、一生懸命味わうのが礼儀、と考えているのかもしれません。

ヨーロッパ人は食事しながら会話を楽しみたい

一方で、ギリシャ人もそうですが、ヨーロッパの人は基本的に、食事をしながら会話も楽しもうとします。新横浜ラーメン博物館に行ったとき、多くの外国人観光客がいましたが、彼らは普段の食事のように話しながら食事をしていました。もちろん時間がかかるので、麺が伸びてしまい、スープも冷めてしまっていたようですが、これが彼らのスタイル。

もし彼らがラーメン屋の真剣な雰囲気の中に入っていったら、その雰囲気に戸惑ってしまいそうですね。

そして3点目は、「熱々」なうちに食べることです。2点目と少しかぶってしまいますが、これも日本独特なことではないかと思います。ラーメンに限らず、たこ焼きやお好み焼きなど、日本の食べ物って熱いものが多いですよね? そして、熱いものを熱いうちに食べるのがよいとされているように思います。

「冷めないうちに食べちゃいなさい」という言葉も、よく耳にします。ただ、この熱いものを食べるのが本当に難しい! ラーメンをすするのもその1つですが、私もこの技術をマスターするまでには、結構時間がかかりました。

以前、ギリシャから剣道の生徒を連れて日本へ来たとき、2人の生徒はラーメンを食べることをとても楽しみにしていました。日本での最初の稽古が終わり、夫の高校時代の先生が食事に誘ってくれました。ラーメン以外にも選択肢はありましたが、日本でラーメンを食べることを心待ちにしていた2人は、迷わずラーメンを選びました。

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