外国人が「ラーメン」に感じる超高いハードル 慣れていないと注文すらおぼつかない
私の住むギリシャでも、ラーメン愛好家は存在します。ギリシャでも大人気のアニメ「NARUTO -ナルト-」ではラーメンを食べるシーンが出てくるので、それをまねしようとラーメンを食べる人は結構います。
ただギリシャでは、本格的な日本風のラーメンを食べるのは難しいため、そういう人はインスタントラーメンを買って家で食べたり、アジア料理のお店でヌードルを食べたりしていましたが、最近ようやくアテネにもラーメン専門店ができました。
日本で数カ月研修したスタッフが作るラーメンは、なかなか本格的です。10代、20代の若者の間では、日本と言えばすし、と言われるほど、おすしが人気になりましたが、これからはラーメンもそうなっていくかもしれません。
すぐに「バリかた」と答えられれば…
ただ、日本に慣れていない外国人が、日本でラーメンを楽しむのは少し難しいかもしれません。日本のラーメン屋には、独特のやり方があって、それを正しく迅速に行わないといけないからです。
例えば、先日福岡でラーメンを食べたとき、食券を渡すと麺の硬さを聞かれました。そのことを知らなかった私は、面食らってしまい動揺してしまいました。すぐに「バリかた」と答えられていたら格好よかったのに……。悔いが残ります。
オリンピック・パラリンピックで日本を訪れ、ラーメンを楽しみたいと考えている外国人も多いと思いますが、外国人が日本人のように振る舞うのは少し難しいかもしれません。そんなとき、少し広い心を持って対応してくれたら、外国人にとって大きな助けになるはずです。そこで、今回は日本のラーメン屋さんで外国人が戸惑いがちな点について、詳しく見ていきたいと思います。
まず注目したいのが、自動券売機です。外国人にとって、これはなかなか見ないシステムですので、スムーズに食券を買うのは難しいはずです。
有名店ともなると外国人のお客さんもたくさん来るということもあってか、英語のできる店員さんが自動券売機の横にいて、外国人のお客さんを手伝うこともあるようですが、それでも難しくて時間がかかってしまうことも多々あります。そんなときの気持ち、わかります。私にも苦い経験があるからです。
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