自己肯定感を高めるための具体的な5ステップ 「ありのままの自分を認める」ことが第一歩

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ステップ1【ありのままの自分を認める】

今の自分を直視して、自分をあるがまま見てあげましょう。いいところだけではなく、嫌だと思うところや弱点、短所も含め、まるごと自分を認めます。さまざまな気質や要素を持っている自分を「いい、悪い」で判断せず、ただ認めるのです。

ステップ2【ありのままの自分を受け入れる】

ありのままの自分を認めたら、その自分をまるごとOKしてあげましょう。ポジティブさもネガティブさも持った人物「これが自分」と受け止めてあげます。

ステップ3【ありのままの自分を大切にする】

心身ともに、自分を心地よくしてあげます。自分の感情や気持ちを理解して、どんなときも自分の1番の味方になり、自分に愛情を注いであげるのです。ステップ3までで、自分をより承認できるようになり、自己評価は高まります。すでに、自己肯定感は高まっていると言っていいでしょう。

ステップ4・ステップ5は?

ステップ4【自分の価値を感じる】

さまざまな経験を重ねていく中で、自分の行動や言動、努力に対して「自分はよくやった」と自分で認めると、自己評価の向上につながります。

ステップ5【自分を信頼する】

自分の価値を感じられるようになると、外的状況はどうあれ、自分を信頼できるようになります。

『職場の人間関係は自己肯定感が9割』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

ここまでできれば、自己肯定感は高まり、自分への絶対的な信頼感が持てます。

これからやることに対して「自分ならできる」「自分がやることはうまくいく」と未来を信じることができるようになります。これを自己効力感と言います。

この感覚が持てるようになると、自分の可能性や能力を信じることができるので、困難に打ち勝つことができるようになるのです。

自己効力感は、カナダの心理学者アルバート・バンデューラ博士によって定義されました。彼は、こう言います。

「自己効力感を持てると、人は逆境にあっても、それがよい方向へ物事を変化させていると信じられ、自分の能力に対して楽観的で肯定的な見方ができる」(『激動社会の中の自己効力感』金子書房より)

5つのステップで自己肯定感は高められ、自己効力感も持てるようになるので、ぜひ実践してみてください。

工藤 紀子 一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会 代表理事

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くどう のりこ / Noriko Kudo

「心の仕組み」の理解と「セルフエスティーム向上」についての研究を続け、自己肯定感を高める独自メソッドを確立。2005年ヴィーナス・クリエイトを立ち上げ、延べ2万人以上の自己肯定力向上プロジェクトに取り組む。2013年一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会を設立。個人向け講座、企業や教育現場での研修や講演、講師の育成に力を入れている。2019年中学校道徳の教科書(Gakken)に「自己肯定感」について執筆。「子どもも大人も、自分らしくハッピーに!」をキャッチフレーズに、自己肯定感で職場や社会を元気にする「ラブ・マイセルフ100万人プロジェクト」に取り組んでいる。

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