自己肯定感を高めるための具体的な5ステップ 「ありのままの自分を認める」ことが第一歩
自己肯定感に関する項目では、他国との数値の開きが顕著であると指摘されています。
謙遜や照れ、思春期という要素を考えて、それを差し引いたとしても低い結果だと言えます。残念ながら、大人の自己肯定感の調査をしたものはこれまでありませんが、大人になっていきなり自己肯定感が高くなるとは考えにくいでしょう。
自己肯定感が下がってしまうと、自分を信用できなくなります。自信がなくなり、もともと持っている能力を下げてしまうのです。自己肯定感は、いつからでも高めることができますが、その方法を知らなければ仕事に支障が出ることが多くあります。
自己肯定感が下がると、仕事の成績も下がる
ビジネスパーソンが抱えるストレス調査(2018年)がチューリッヒ生命によって行われました。
「勤め先でどの程度ストレスを感じているか」という質問に、「非常にストレスを感じている」「ややストレスを感じている」という回答をした人は、男性71.6%、女性75.2%となりました。その原因1位は、「上司との人間関係」、2位「同僚との人間関係」となりました。
以前、私のもとにご相談にいらっしゃったHさんのお話は、自己肯定感と人間関係が密接につながっていることを証明しています。
Hさんは、成果を上げて部長に昇進しましたが、配属された部署で部下との関係で悩むようになりました。Hさんは、若くして部長になった、能力が高い人です。
部長となり、部下とのコミュニケーションに苦慮し始めると、仕事で思うように結果を出せなくなっていきました。「自分はみんなに受け入れられていない」と感じるようになり、部下とのコミュニケーションはどんどんぎこちなくなってしまったのです。
この頃から疎外感を抱くようになります。年上部下がいたこともあり、とても気を使っていたようです。なんとかしたいと思いながらも、傷つきたくない気持ちから、誰も寄せつけない雰囲気を自分でつくってしまいました。そのような状態の日々が続くと、取引先との関係もうまくいかなくなったのです。
Hさんは、実績もあり、社内ではエース的な存在でした。自信満々の人でしたが、売り上げを伸ばすことができなくなり、追い詰められていきました。もともと、Hさんを支えていたのは仕事の成果と、上司からの評価でした。その支えがなくなると、一気に自己価値が保てなくなったのです。自己肯定感が下がったと言えます。
私が自己肯定感を高めるステップをお伝えすると、Hさんは徐々に自己肯定感は高めていきました。3カ月を過ぎた頃には、部下に自分から声をかけられるようになり、周りとの関係が見違えるほどよくなったのです。そこで、やっとHさんはスランプを抜け出すことができました。
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