銀座のママが語る「夜の銀座」にある暗黙ルール 高級クラブやスナック共通の「粋な飲み方」

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銀座以外の場所にも美味しい物を食べさせてくれるお店はたくさんあります。美味しい物をご一緒にいただけることはありがたいことですし楽しい時間となりますが、お店から遠い場所だったりすると同伴でお店に入らなくてはいけない時間までに間に合うか、ホステスさんは不安になります。

車などで移動しなければいけない場合、交通状況によっては時間が読めないこともあるからです。そのことをご存じのお客様は同伴のときには、ホステスさんが働くお店から近い場所か、銀座界隈で同伴してくださいます。

もし、どうしても行きたいお店があり、そのお店が銀座や銀座界隈ではない場合、一流のお客様はお店に着くまでの移動の時間まで考慮して予約の時間やお店を出る時間を決めてくださいます。

私のお店も含め、夜の銀座の同伴の時間は基本的に20時30分のところが多いですが、お店によっては同伴の時間が19時30分や20時のところもあるようです。お客様から「何時までにお店に入ればいい?」と聞いてくださると、この方は夜の銀座で遊びなれている方だなと感じるのは私だけではないはずです。

遅刻するとペナルティーが課せられる

また、その時間を聞いて同伴の時間に間に合うよう、食事するお店の方にも「〇時までにはお店を出たい」と先に伝えてくださったりします。

『銀座のママが惚れる 一流の男』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

その時間を過ぎるとペナルティーとして報酬から遅刻した分を引かれることをご存じだからです。

お客様が常連さんで「僕からもお店に言ってあげるから大丈夫」だと言ったとしても、お客様がいらっしゃらないところでは注意されますし、ペナルティーをしっかり課されているのです。

夜の銀座の暗黙のルールを知っていて粋な飲み方をされる男性とご一緒させていただけることは、夜の銀座で働く私たちにとって安らぎと幸せをもたらしてくれます。だからこそ、暗黙のルールを知っている男性は夜の銀座で働いている人たちから大切にされているのです。

日高 利美 銀座ルナピエーナ オーナーママ

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ひだか としみ / Toshimi Hidaka

1975年生まれ。品川女子学院中退。多くの一流ビジネスマンへの接客から銀座流のおもてなしを身に付け、26歳で銀座ルナピエーナをオープン。「コミュニケーションのプロフェッショナル」として書籍や雑誌、TVなどのメディアでも活躍。海外講演をはじめ、国内のさまざまな業界の管理職、社員向けの研修、また、経営者団体での講演やセミナー講師としても活動。コンサルティングも行っている。著書に『銀座のママが惚れる一流の男』『99%の新人が3ヶ月で知性と気配りを身につける 銀座の教え』『いつ、誰が相手でも必ず盛り上がる 銀座の雑談手帳』(共にクロスメディア・パブリッシング)などがある。

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