勝ち組連合に公取が「NO」 混迷深まる電炉再編


 だが、公取はネジ節鉄筋のシェア拡大を問題視。「付随する製品も含めて国内シェアが7~8割に達する。問題がないとは言えない」(公取委の小林渉企業結合課長)。棒鋼全体として市場をとらえる電炉側と、ネジ節鉄筋という一製品にこだわった公取。両者の認識のズレが結果的には、統合白紙を招いた。

今回の公取の判断に、業界から「鉄筋鋼材の中でネジ節鉄筋の割合は低い。そこに目くじらを立てられても……」(電炉メーカー幹部)と戸惑いの声も漏れる。「付加価値の高い製品を強化する統合でなければ、今後の競争に生き残れない」(太田取締役)。勝ち組連合が否定されたことで電炉再編の道筋は混迷の度を深めそうだ。

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(猪澤顕明、山内哲夫 =週刊東洋経済)

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