能町みね子「オカマだけどOL」からの大転換人生 行き着いたのは「恋愛関係のない」結婚生活

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能町さんは北海道で産まれた。

北海道には5歳頃までしかいなかったが、当時の記憶は残っているという。

「生まれつき心臓に先天性の病気があって、3~4歳の頃に手術をしてるんです。その時の記憶が強く残っていますね」

そして5歳の頃に、茨城県の牛久市へ引っ越した。幼稚園の年長になってからの転園だった。

「当時、立ち小便器でオシッコをする時、ズボンを全部脱がないとできない子だったんです。それを同級生に見られるのが嫌で、オシッコができなくなって我慢してたんですけど、結局漏らしちゃっていました。

そんなこともあって、クラスメイトからはネチネチとイジメられました」

幼稚園から小学校に上がる時に、能町さんはある決意をした。

「小学校に入ったら勉強で見返してやる、と思いました。幼稚園の頃から、字も絵もかけて親からも褒められていたので、

『たぶん、こいつら(クラスメイト)より勉強できるぞ』

という自信があったんですね」

その決意を胸に…

小学校に入ると、案の定成績はとてもよかった。

「少してんぐになりました。ただ、勉強ができることをひけらかしていると、

『これはこれでイジメられるな』

という予感を感じました。心臓手術の影響もあり、体育だけはできなかったですし。

心を入れ替えて、イジメられないように考えて行動するようになりました。

あんまりまじめぶらないように、ちょっとふざけたり、お調子者の友達とも付き合ったりするようにしました。幼稚園の時にいじめられたせいか“いじめられない術”みたいなのをなんとなく会得していました。小学生時代は、平和な時期でしたね」

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