1人でいると部屋を汚くしてしまうし、料理もまったくせず外食のみになってしまう。仕事も朝の4~5時までダラダラしてしまう。
誰かと一緒に生活したら、もうちょっとしっかりした毎日が過ごせるのではないか?
と思った。
ただ、女友達との同居だと、同居の女性が結婚したら出ていってしまうだろう。それは、永遠性がないので嫌だった。
恋愛感情と性生活がない結婚生活だが、楽しい毎日
「ふと、ゲイの人と結婚すればいいんじゃないかと思いついたんです。それならば割と関係性が続くんじゃないか? と思いました。
そこで性格が合いそうなゲイの人を考えたら、サムソン高橋さんが思い浮かんだんです。実は、それまでに1度しか会ったことなかったんですけど(笑)」
ツイッターで同棲を提案してみたところ、あくまで冗談チックではありながらも能動的な答えが帰ってきた。
「これは本気になったらいけるぞ? と思って、じわじわと固めていきました。そして本当に同棲を始めて1年半が経ちました。籍は入れていないんですが、“結婚”と呼んでいます。
掃除、洗濯、料理、全部サムソンさんがやってくれてるからすごく助かりますね。今、猫を飼おうかと思ってるんですけど、サムソンさんはあまり乗り気ではなくて、どうしようかと悩んでます。一般の夫婦っぽい悩みですね(笑)。恋愛感情と性生活がまったくない結婚生活ですけど、普通に楽しい毎日です」
『結婚の奴』(平凡社)では、能町さんとサムソンさんが結婚に至るまでの軌跡と、能町さんが今までに恋愛や結婚というものにどのような反感を抱いてきたかをドロドロと描いているという。
能町さんは最後に、
「これからも、文章とイラストでやっていこうと思ってますね」
と、とてもシンプルに軽やかに将来の目標を語ってくれた。
能町さんには、能町さんにしか書けない新鮮なエッセーをずっと書き続けてほしいと思った。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら