連続18年、累計73億円赤字積んだ社長の言い分 これが連続赤字を続ける上場企業47社リストだ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ぷらっとホームの上場直前の決算は0.27億円の最終黒字。その同社に331億円の企業価値(公募価格)がついた。1000倍超の株価収益率(PER)は高い成長期待の証しだった。

しかし、現在まで株主の期待は裏切られている。足元の2019年9月中間期も0.8億円の最終赤字となっている。

今年11月には20年3月期の通期見通しを期初時点の黒字予想から1.6億円の最終赤字に修正した。IoT事業の受注が本格化せず、売上高計画が未達となったのが理由だ。

同社は業績予想の下方修正も18年連続で行っている。期初時点では14回の黒字予想を出してきたが、期中に下方修正、最終赤字での着地が定番化している。

鈴木社長の弁明は、特集記事で詳述しているのでそちらを読んでもらいたいが、株主からするとそろそろ売れて活躍する姿をみせてほしいところだろう。

「よい赤字」の企業ももちろんある

次ページには連続赤字を続けている会社のランキングを掲載した。『週刊東洋経済』による集計では、ぷらっとホームを筆頭に5期以上連続で最終赤字を計上した上場会社は47社あった。

その中には、巨額の先行投資を要し、長期間の赤字が避けられない事業を行う会社もある。典型的なのは新薬開発に代表されるバイオベンチャー。ランキングにはアンジェスなど19社入っている。薬が完成して販売されれば巨額の利益を生み出す可能生も秘めている会社だ。

単に長期間の赤字といっても、展望のない「悪い赤字」もあれば、将来の飛躍につながる「よい赤字」もある。それを念頭にランキングを参考にしてもらいたい。

次ページこれが連続赤字を続ける上場企業47社リストだ
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事