「適応障害」になりやすい人を悩ませる循環気質

ストレスに起因する適応障害が増えている

Cさんは、体調や精神状態が、とくに誘因もなく浮き沈みする循環気質です。循環気質は日本人に多いとされ、全人口の2割を占めます。基本的には快活、社交的で、仕事に対しても意欲的ですが、それは長続きせず、突然やる気が失せて仕事の効率を悪化させてしまいます。一定のパフォーマンスを維持することができないのです。

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循環気質の意欲の源泉は、他者からの評価です。決して、自信満々なのではありません。周囲、とくに会社においては、上司や同僚から認められたい気持ちが強く、また、その延長として、過大な自己評価をします。本音では自分に自信がなく、他者からの評価によりアイデンティティーを確認しようとつねに試みていますが、それはそうしないと安心できないからです。

ポジティブな評価が続けば、それをエネルギーとしてさらに意欲的に仕事に取り組むことができますが、ネガティブな評価は受け入れることができません。受け入れてしまうと、自己崩壊につながるからです。

些細な言動ですぐにカッとなり、上司からの忠告を素直に聞けずに落ち込んでしまい、仕事に支障が出て、その結果、さらにネガティブな評価を下され落ち込むという負のループに陥ります。

循環気質の人はすぐにガス欠してしまう

Cさんの場合、新しい上司の態度は、一般的には許容範囲のレベルのものであったと思われます。しかし、その性格傾向ゆえに耐えきれず、徐々に体調を崩していきました。

循環気質タイプの人は、強度のストレス状況下において、火事場の馬鹿力のように一時的にエネルギーを放出し仕事に集中しますが、すぐにガス欠して動けなくなってしまいます。ほどなく、放出するエネルギーがなくなり、まったく仕事ができなくなってしまいます。追い込まれた不安と恐怖、慢性的な緊張により、心身をコントロールできなくなってしまうのです。

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