独占告白「中国資本が台湾の技術を食い尽くす」

若手技術者を相次ぎヘッドハンティング

台湾の若い技術者を、中国資本が引き抜く動きが続いている。写真は台湾の半導体メーカーTSMC本社と社旗(写真:ロイター/アフロ)

台湾北西部・新竹市。ここ数年、台湾のシリコンバレーと呼ばれる「新竹サイエンスパーク」が妙な雰囲気に包まれているという。関係者はこう話す。

「若い技術者がここから車で十数分の台元サイエンスパークに次々と移っていくのです。その後、彼らは車を買い替え、家まで購入しました」

「友人の息子も半導体大手のメディアテックを辞めて起業すると言っていたが、いま何をしているのかまったくわかりません」

中国資本が半導体分野の人材を引き抜き

起業――。これは中国資本が台湾の技術者を引き抜く際に使う手法の1つである。台元サイエンスパークには有名な台湾企業も数多く入っているが、その一方で従業員数3~5人のベンチャー企業も少なくない。

そのベンチャーの起業資金は中国由来だと言われており、地元では「中国資本による半導体分野の人材引き抜きの拠点」とささやかれているのだ。

ある大学教授も、過去に中国側から起業を勧められたという。彼は辞退したものの、同僚や学生が誘いに乗っていく姿を見てきた。いわば「台湾技術を食い尽くす中国」の目撃者なのだ。以下は彼自身の経験による話である。

次ページ外資系企業が提示した条件とは
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
  • 埼玉のナゾ
  • 日本野球の今そこにある危機
  • スージー鈴木の「月間エンタメ大賞」
  • 僕/私たちの婚活は今日も終わらない
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
変わる日立<br>IoTで世界へ挑む

日本を代表する巨大総合電機企業が今、「脱製造業」ともいえる動きに舵を切っています。攻めの主役は「ルマーダ」。社長の肝煎りで始まった独自のIoT基盤です。データを軸にGAFAと組むことも辞さないという改革の成否が注目されます。