英国人の階級意識に火をつけた衝撃レポート

16万人参加、700万人アクセスの新階級調査

私たちが提示する階級は大まかに3つに分類できる。裕福な少数のエリート、それよりかなり多数のプレカリアート、そしてその他の階級である。中間の5つの階級は、それぞれが各資本を複雑な組み合わせで所有しているため、ひとつの階級にまとめることはできない。

エリート階級の少数民族の割合は4%と少ない

私たちは、各階級の特徴を人口比、英国階級調査参加者の割合、平均年齢、少数民族(マイノリティー)の割合で見てみることにした。

私たちの階級モデルには、「直感的に興味を搔き立てる」ところがあるようで、発表後すぐに多くのジャーナリストから「納得できる」という評価を得た。この階級モデルであれば、現在のイギリス社会の状況を解釈できるというのだ。

私たちの階級分析は、最上部と最下部がはっきり分かれているが、これは他の分類法とも一部一致している。階級とは、単独の格差の要素で決まるのではなく、他の要素とも交わっていることがわかる。

民族と年齢に注目してみよう。

エリート階級に少数民族は少なく4%だが、確立した中流階級では13%を占める。また、「新興サービス労働者」にも多く、21%を占めている。

「新興サービス労働者」とは高学歴の若年層で、経済資本はまだあまり蓄積していない。そこに、民族性と私たちの提示した新しい階級の分類にどのような関係があるのかを理解する手がかりがある。

少数民族の人々は相当な文化資本を持っているが、それを白人のイギリス人のように経済資本に転換することができていないのだ。

私たちの階級分類における少数民族の複雑なありようを見ると、民族集団を単純に従来の中流階級・労働者階級に分類することはできないことも理解されるはずだ。

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