数年前まで採用・就職に関する毎年の変化は微小だった。しかし、最近は変化の幅が大きくなった。例えば、インターンシップだ。5年ほど前までのインターンシップは、実施企業は大手企業が中心で、期間も1週間(5日間)以上のタイプが多かった。
だがこの数年のインターンシップは別物だ。ワンデータイプが主流だし、時期も夏期休暇や春期休暇といった長期の休暇中だけでなく、授業のある学期中にも開かれている。
就活サイトにも大きな変化が表れている。HR総研が「楽天みん就」と共同で2020年卒就活生を対象に行った「就職活動動向調査」(6月調査)によると、既成の就活サイトに陰りが見え、新興サイトに勢いがある。2000年代の就活の中核に位置してきたのは、新卒向けの巨大総合サイトだったが、そんな時代が終わろうとしているのかもしれない。
就活サイトの活用法が変わりつつある
就活サイトの代表格はリクナビとマイナビだ。双璧といっていい。両者とも2万~3万社の情報を掲載する巨大サイトだ。
2社に続くのがキャリタス就活。この3つを就活サイト御三家と形容した時期もあった。このほかにもいろんなナビがある。伝統的なナビとしては、あさがくナビ、ダイヤモンド就活ナビ、ブンナビ!などがあり、いずれも新卒採用に関して長い歴史を持つ企業が運営している。
2000年代まではリクナビが圧倒的な存在だったが、マイナビが2010年代に伸び、現在ではほぼ互角となっている。
学生が「活用した」就活サイトは、学生が使ったサイトをすべて選択してもらう調査だが、リクナビ、マイナビともに約9割と互角である。理系は8割台と少し低く、マイナビよりリクナビがやや強いという特徴はあるが、ほとんどの学生が2つのサイトを併用している。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら