職場の「スメルハラスメント」は冬場こそ深刻だ 整髪料で「席替え」を要求される男性もいる

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3.男性の「整髪料」

これで、職場の席替えを要求されることがしばしばあります。本人は、慣れていて気づかないようですが、周りの人にとっては非常に不快となります。特に、夏場と違い、洗髪の回数が減ってしまう方もいるようです。頭の皮脂腺は、顔の2倍といわれているように顔よりも念入りに洗う必要があるにもかかわらず、それを端折ってしまうためににおいがきつくなり、さらに強い整髪料の香りに混じって耐えがたいにおいになります。

また、男性女性を問わず、汗をかいていないから、寒いからといった理由で、髪や身体を洗うのをささっと済ませてしまうことで体臭が強まるといったこともあります。においのもととなりやすい耳の後ろや首の後ろなどを丁寧に洗うだけでも効果的なので、ぜひ心がけていただければと思います。

4.女性の香る「ハンドクリーム」

手の荒れる季節になるとハンドクリームを使用する頻度も上がります。市販品の中にも香水のように強く香るタイプのものが増えており、ほかの人がデスクなどで使用している香りが強くて体調不良を訴えるケースもあるほどです。

また、汗ばむ季節が終わったので、好みのフレグランスをつけ始める方も多いようで、一気にこの問題が浮上します。

そもそも嗅覚は、脳の最も原始的な部位である大脳辺縁系と強い関連性があり、感情や記憶と強く結び付く感覚です。ゆえに、心地よい香りとそうでないものの差は大きく、自分にとって不快なにおいは、耐えがたいものとなります。生活のさまざまな場所で「におい」問題は発生します。普段から心がけている方はあまり気にしすぎないことも大切だと思いますが、「そんなことで?」と思われた方は、ぜひ少し気を遣ってみてください。

とくに、季節を問わずタバコの煙は、呼気はもとより、喫煙ルームなどの狭いスペースの中にいると髪・皮膚・洋服すべてに付着しますので、喫煙者の方はより気を配っていただけるとよいのではと思います。

消臭剤多用による化学物質過敏症問題も

ただ、反対に神経質になりすぎて洗いすぎ、消臭剤など多用することで化学物質過敏症を引き起こすことがあるので注意が必要です。無臭ではいられないので、ある程度のことは許容範囲とすることも大切ですし、自分以外の人のことを考え、適度な清潔さと穏やかな香りを身にまとうことを心がけていただけるとよいのではないでしょうか。

どうしても洗濯回数が少なくなるコートなども、消臭剤に頼らずに、マフラーやスカーフなどを併用して、そもそも襟回りに汚れやにおいが付着しにくい工夫をすることも効果的です。マフラーなどの小物なら洗うこともコートに比べ手軽にできると思いますので、清潔を保ちやすくなります。

寒い季節に人間関係まで冷え込まないよう、ちょっとした気遣いで、お互いが快適にすごせることを願っています。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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